研究課題/領域番号 |
21K15778
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
栃木 透 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00645567)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | テクスチャ解析 / CTコロノグラフィー / 大腸癌 / GLCM / イメージングバイオマーカー / 直腸癌 / texture解析 / MPR画像 |
研究開始時の研究の概要 |
コンピューター断層撮影コロノグラフィー(CT colonography : CTC)における病変の観察時に、病変部のCT画像から抽出された情報を解析し腫瘍内不均一性(heterogeneity)や腫瘍のcellularity、血管分布、間質、出血などといった腫瘍内部微小環境を評価する。それらの腫瘍の定量的な評価を用いることで、大腸癌の検出精度をより高めることができるかを検討し、より精度の高いCTCスクリーニング検査の確立を目的としている。
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研究成果の概要 |
CTC画像を用いたテクスチャー解析が、大腸腫瘍のバイオマーカーとして有用であるか検討を行った。CTC解析にはPixspace社と共同開発したソフトウェアにてMPR画像の腫瘍最大断面のROIで行った。結果、GLCM correlationとhomogeneityは深達度、リンパ管侵襲、リンパ節転移などの病理学的因子と有意な関連を示した。また、全生存期間とも有意に関連し、高値群は有意に予後不良であった。多変量解析にてGLCM correlationは独立した予後規定因子であることが示された。本研究によりCTC画像を用いたテクスチャー解析が大腸癌診療に有用であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CTC画像を用いて大腸癌のテクスチャ解析を行い、GLCMといった新たなパラメーターがバイオマーカーとして悪性度診断に有用であることを見出したのは、本研究が初であると考えており、学術的な意義は大きい。CTCは比較的簡便な検査手法で大腸癌の存在診断から手術に対する精密検査まで可能である。さらに本研究による解析方法を用いることで初期段階から大腸癌の悪性度診断まで可能となり、CTC画像を用いたテクスチャ解析が大腸癌個別化診療の一助となると考えられる。
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