研究課題/領域番号 |
21K15852
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
原田 堅 昭和大学, 医学部, 講師 (90753898)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 食道ステント / 新素材ステント / 食道がん / 化学放射線治療 |
研究開始時の研究の概要 |
T4b切徐不能食道癌は腫瘍による食道穿孔により経口摂取不能、ならびに孔からの食物漏出による肺炎により、ときに致死をきたす重篤な疾患である。化学放射線治療が標準治療であり、良好な腫瘍の縮小が得られる。しかし、腫瘍の周囲浸潤が著しく、治療前後の穿孔形成に対する処置が喫緊の課題である。本研究は、基礎開発と非臨床検証の二段階試験で進める。①穿孔の防止や処置として、薬剤(抗生剤)溶出カバードステントを開発する。②続いて動物実験で開発ステントの有効性をin vivoに評価し、臨床研究への基盤とする。本研究課題の実現により、進行食道がん患者が経口摂取可能な状態となり、長期生存が期待される。
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研究成果の概要 |
「食道ステント」は進行食道がんに対して致死的な結果を招く穿孔や経口摂取不能を改善する役割を果たす、重要な医療器具である。本研究では、この医療器具の課題である、胃への脱落と穿孔リスクの上昇を抑止する方法として、新たな骨格とカバー材料の開発を目指した。本研究により、現在のステント骨格やカバーの問題点を明らかにした。また、新たなカバー材料として、ナノ技術を用いた伸縮性と接着性、薬剤徐放性能の融合の可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たな食道ステントはこの20年間開発されていない。胃への脱落予防と、カバー材料の接着性は今までになく新たな発想である。さらにこの可能性を実現するために、独自の技術を用いてカバー材料を開発しており、学術的意義、社会的意義がともに高いと考えられる。
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