研究課題
若手研究
T4b切徐不能食道癌は腫瘍による食道穿孔により経口摂取不能、ならびに孔からの食物漏出による肺炎により、ときに致死をきたす重篤な疾患である。化学放射線治療が標準治療であり、良好な腫瘍の縮小が得られる。しかし、腫瘍の周囲浸潤が著しく、治療前後の穿孔形成に対する処置が喫緊の課題である。本研究は、基礎開発と非臨床検証の二段階試験で進める。①穿孔の防止や処置として、薬剤(抗生剤)溶出カバードステントを開発する。②続いて動物実験で開発ステントの有効性をin vivoに評価し、臨床研究への基盤とする。本研究課題の実現により、進行食道がん患者が経口摂取可能な状態となり、長期生存が期待される。