研究課題/領域番号 |
21K15857
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
金山 尚之 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 放射線腫瘍科診療主任 (90792680)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / 放射線治療 / 嚥下障害 / NTCP model |
研究開始時の研究の概要 |
頭頸部癌に対する放射線治療は臓器温存可能な治療法のひとつであり、その主要な晩期有害事象は口渇と嚥下障害である。頭頸部癌に対する放射線治療後の嚥下障害は、患者のQOLを最も低下させる晩期有害事象であるだけでなく、重症化すると誤嚥性肺炎での死亡にもつながる。本研究では頭頸部癌に対する放射線治療において、重度嚥下障害を予防した放射線治療を行う一方で、軽度嚥下障害の実態を解明する。それを基に日本に適合した嚥下障害発生の予測modelの樹立とupdateを行う。
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研究実績の概要 |
頭頸部癌に対する放射線治療は臓器温存可能な治療法のひとつである。嚥下障害は頭頸部癌に対する放射線治療後の主要な晩期有害事象である。放射線治療後の重度嚥下障害が咽頭収縮筋や声門上領域の線量以外にも、口腔内の線量と大いに相関することを今まで報告している[Kanayama N. et al. Radiother Oncol 2018]。 今回、重度嚥下障害を予防し、より洗練された強度変調放射線治療(IMRT)を行う事で、耳下腺などの正常臓器への線量を増加させずに、口腔内の線量低減が得られること確認した。口腔内線量を低減させ、重度嚥下障害を予防した臨床応用開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
口腔内線量などをより抑えるなど重度嚥下障害を予防したIIMRTの物理的検証が終了し、臨床応用および症例集積を開始している。
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今後の研究の推進方策 |
症例集積を進め、軽度嚥下障害の実態を把握し、NTCPmodelを作成予定である。
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