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早期食道癌に対する化学療法の効果予測因子の探索と低侵襲治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K15923
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

辻井 芳樹  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80795170)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード食道表在癌 / 化学療法 / 効果予測 / 食道癌 / 効果予測因子 / 低侵襲治療
研究開始時の研究の概要

食道癌に対する化学療法は、切除不能進行癌に対してのみならず、周術期においても重要な役割を果たし、早期癌に対する有効性も期待される。現在、食道表在癌に対して内視鏡的切除術や外科手術療法が施行されているが、全周性病変に対する内視鏡切除は、術後の食道狭窄が課題であり、粘膜下層浸潤癌に対する外科手術は、侵襲が大きく、化学放射線療法が標準治療の一つとなっている。本研究では、早期食道癌に対する化学療法の効果予測因子を探索し、より低侵襲な治療戦略を開発して個別化をはかることを目的とした。効果予測因子として挙がった分子に関しては基礎実験学的な手法を用いて検証し、薬剤に対する感受性や耐性の機序解明を目指す。

研究成果の概要

頭頚部癌(HNC)に対するCRTが食道表在癌(SEC)に与えた影響と治療前検体の免疫組織化学染色結果との関連性を検討し、SECに対する化学療法の効果予測因子を探索した。
対象はHNCに対するCRTが先行された患者26人、SEC38病変。HNCとSECの背景と治療内容、CRTがSECに及ぼした効果を調べた。評価にはCRT前後の内視鏡画像と生検標本を用いた。免疫染色はp53、Ki-67、MRP2、HOXA13、Glypican1、ALDH1A1の6蛋白を選択し、発現を検討解析した。結果は、消失6/縮小8/不変22/増大2病変であった。化学療法の効果と各蛋白の発現程度に有意な関連性は見い出せなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、食道癌に対する標準治療は、内視鏡治療、化学放射線療法、外科的手術の3本柱であるが、より低侵襲な治療方法の開発が社会的に望まれるため、今回、早期食道癌に対する化学療法の効果予測因子を探索した。進行食道癌に対する化学療法予測因子は数多く報告されている一方で、早期食道癌に対する効果については、報告がほとんどないため、本研究の結果によりまずまずの感受性が示された点においては、学術的意義があったと考えられる。ただ、既報を元に選択した蛋白は、本研究において効果予測として有意な因子とはならなかった。今後さらに病変数を増やし、候補分子を挙げて検討を重ねる必要がある。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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