研究課題
若手研究
近年、非アルコール性脂肪肝炎の割合が増加し、それによる肝硬変や肝細胞癌に至る患者が増加している。本疾患に対する有効な治療はほとんどなく食事運動療法が主体となっている。Beige細胞は脂肪細胞の一種でありながらエネルギー消費する特徴を有するため、肥満疾患の治療ターゲットとして注目されている。我々は低蛋白食がマウスにおいてBeige細胞誘導と肥満改善効果を示し、それに腸内細菌が関与することを見出した。本研究はこのメカニズムをさらに掘り下げて、腸内細菌やその代謝物がどのように宿主に影響を与えて、Beige細胞を誘導するのかについて解明したい。この成果は肥満疾患の新規治療につながると期待される。