研究課題/領域番号 |
21K15945
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
新井 慎平 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (70866053)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フィブリノゲン / 先天性フィブリノゲン低下症 / フィブリノゲン蓄積病 / フィブリン重合反応 / 小胞体ストレス応答 / ケミカルシャペロン / 小胞体ストレス / 免疫沈降 / 大量培養 / ローラーボトル / セルスタック / 先天性フィブリノゲン異常症 / フォールディング異常 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、一部の先天性フィブリノゲン(Fbg)異常症において、産生された異常Fbgが細胞外に分泌されずに肝細胞の小胞体に蓄積し、肝細胞障害・肝硬変を引き起こすFbg蓄積病(Fbg Storage Disease;FSD)の存在が明らかとなってきた。本研究では、FSDモデル細胞を用いて、細胞外に分泌されるFbgと小胞体内に蓄積するFbgの違いを明らかにするとともに、FSD発症のメカニズムの解明に取り組む。さらに、小胞体蓄積を抑制・改善する物質の候補を探索し、それらの効果を検証して将来の治療薬の開発に繋げることを目的としている。
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研究成果の概要 |
先天性フィブリノゲン(Fbg)低下症の一部の症例において、肝細胞の小胞体にFbgが蓄積することで肝細胞障害・肝硬変を発症するフィブリノゲン蓄積病(FSD)が報告されているが、その詳細な病態は解明されていない。本研究ではFSD型遺伝子変異を導入したモデル細胞を用いてFSDの病態解明を試みた。リコンビナントFbgの機能解析において、FSD型変異にフィブリン重合反応の異常を見出した。細胞内に蓄積したFbgと小胞体ストレス応答との関連性を示唆するデータは得られず、小胞体内のFbg蓄積は小胞体ストレスとは異なる機序の関与が疑われ、引き続き解析を予定している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FSDの発症は先天性Fbg低下症患者において生命予後を左右する重大な合併症であり、その予防法・治療法の開発とそれに不可欠な病態メカニズムの解明は喫緊の課題である。本研究で、Fbgの重要なタンパク機能であるフィブリン重合反応において、FSD型変異Fbgにおける反応異常を明らかにした。FSDの病態解明に繋がる現象であるか、引き続き解析を予定している。
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