研究課題/領域番号 |
21K15994
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
玉井 利克 金沢大学, 医学系, 助教 (40782082)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ヘルパーT細胞 / T細胞受容体 / 肝細胞癌 / 肝癌 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、進行肝癌に対して、分子標的薬や化学療法に加えて、免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療が行われているが、その成績は十分とはいえない。新規療法の一つとして遺伝子改変T細胞療法が挙げられる。そこで、本研究では肝癌腫瘍抗原を認識するヘルパーT細胞(HTL)のT細胞受容体(TCR)を取得し、肝癌治療へ応用していくための基礎的データを取得することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、肝癌腫瘍抗原を認識するヘルパーT細胞(HTL)のT細胞受容体(TCR)を取得し、それらの中から肝癌治療に有効と考えられるTCRを選択し、ヒト肝癌治療へ応用していくための基礎的データを得ることである。本研究で取得したTCR単独もしくは、MHC(Major Histocompatibility Complex:主要組織適合性複合体)-classⅠ拘束性の肝癌関連抗原特異的なTCRと組み合わせた治療も今後期待できる。 本研究は次の手順で行う。①ペプチド特異的HTLの検出およびペプチド特異的TCR遺伝子の取得、②ペプチド特異的TCR遺伝子改変T細胞の作製と機能解析、③クローニングしたTCRを用いた癌免疫療法の基礎的検討を順に行っていく。昨年度、外注で合成したMHC-classⅡ拘束性の肝癌由来ペプチドのテトラマーを用いて、肝がん患者の末梢血からテトラマー陽性細胞をシングルソーティングしてきた。同時に、ネガティブコントロールとして既成のMHC-classⅡ拘束性ペプチドのテトラマーを用いて、並行してそのテトラマー陽性細胞をシングルソーティングした。現在、それらの細胞のTCRのクローニングを行っているところである。本ステップでやや難渋しているが、今後はそれらのTCRを発現させるベクターを作成し、取得したTCRがペプチド特異的なものかどうかを検証する。それらのTCRのペプチド特異性を確認し、次にヒトリンパ球を用いて目的のTCRを導入したT細胞のサイトカイン産生能などの機能的評価を行っていく。最終的には、in vitroでの機能的評価まで行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
テトラマー陽性細胞を検出するのに時間を要したこと、クローニングに時間を要しており、当初の計画からみると遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
TCRレパートリー解析、TCR発現ベクターの構築、ペプチド特異性の確認をしたうえで、その機能解析を行っていく。
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