研究課題/領域番号 |
21K16022
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山下 侑吾 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (10844920)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 静脈血栓塞栓症 / 肺塞栓症 / 深部静脈血栓症 |
研究開始時の研究の概要 |
静脈血栓塞栓症は、罹患率が年々増加し、また新しい治療薬が登場し、診療に大きな変化が見られた。その結果、現在どのような問題点や課題点が存在し、今後どのような対策が望まれるかという事が大きな問題となりつつある。しかしながら、我が国では、現在に於けるその実態を調査した大規模な患者登録研究は存在しない。そこで、その診療実態および予後を明らかにする事を目的に、静脈血栓塞栓症の患者を登録した多施設共同の大規模な観察研究を実施する事とした。本研究の結果として、我が国独自の発症予防法や治療法の提案に繋がる可能性が期待される。
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研究実績の概要 |
本年度は研究計画の予定通り、レジストリの構築・データ収集を完了し、解析・検討が進んだ。総数5197例のVTE症例が登録され、DOAC時代におけるアジア圏最大規模の登録データベースが完成した。現在、主解析の検討が進行し、その結果がまとまった。論文投稿を開始、今後情報発信およびさらなる詳細な解析・検討が予定されている。 主解析では、全体の患者群を現在の最新の再発リスク分類に応じて5群に分類し、その概要の記述統計が実施された。DOAC時代におけつ静脈血栓塞栓症の実態・診療の実際が明らかとなるとともに、DOAC時代における問題点も明らかとなった。これらは、さらなるDOAC時代におけるアンメットニーズと考えられ、研究のさらなる発展が望まれるものであった。 結果の詳細であるが、再発リスクが以前は低いと考えられていたMinor transient risk factor群は、一番リスクの低いMajor transient risk群より、やはり再発リスクが高い傾向が認められ、これらは現在のESC2019の最新の肺塞栓症のガイドラインの推奨を支持するものであった。一方で、日本人でもUnprovokedな患者群では、長期的に再発リスクが高く、特に抗凝固療法中止後の再発率は超長期的に上昇し続け、その値は欧米からの報告に類似するものであり、日本に於いても同患者群には可及的長期の抗凝固療法の継続を支持するものであった。現在一番問題となっているActive cacner群では、やはり大出血が大きな問題であり、これはDOAC時代における最大の課題と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りのデータベースは完成し、解析も予定通り実施された。今後予定通りさらなる詳細なサブ解析を含めて進行予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後予定通りさらなる詳細なサブ解析を含めて進行予定である。なお、今後の研究の発展としてバイオマーカーおよび画像検査と静脈血栓塞栓症の関与に関してさらなる新しい研究企画が開始されていいる。
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