研究課題/領域番号 |
21K16029
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
喜古 崇豊 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50814480)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 不安定プラーク / PET / MRI / 虚血性心疾患 / 循環器病学 / 弁膜症 / PET/MRI / NaF / ammonia / FDG |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では虚血性心疾患を有する患者において、冠動脈プラークへの18F-NaFの集積と同時撮影したMRIのT1強調画像におけるHIPを冠動脈CT、侵襲的検査(冠動脈造影検査、血管内超音波)で得られた画像を比較、および遠隔期の心血管イベント発生の関連を検討する。本研究により不安定プラークの画像診断法が可能となり、急性冠症候群発症に対してのリスクの層別化を行うことで生命予後を改善できる可能性につながる。
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研究成果の概要 |
18F-NaF PET/MRIを用いて虚血性心疾患患者の冠動脈におけるNaFの集積およびMRIによるhigh intensity plaqueの同時評価を行い、良好なfusion画像を確認することができた。18F-NaF PET/MRIを用いることによって、従来の画像診断法に比べてより正確に不安定プラークを検出できる可能性があり、狭窄の進行の程度を予測する新規の診断方法として有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性心筋梗塞のおよそ70%は軽度から中等度の狭窄から発症するとされ、その発症前診断にはプラークの質的診断が重要である。現在、冠動脈プラークイメージングのモダリティとして臨床的に使用可能なものとして、CT、MRI、冠動脈造影検査、IVUS、OCTが挙げられる。しかし、これらの機器を用いても、急性冠症候群の原因となる不安定プラークの検出について、十分に信頼性の高い検査方法は確立していない。18F-NaF PETを用いて急性冠症候群を引き起こす前に不安定プラークの同定ができれば、カテーテル治療や積極的な薬物治療などの介入を行い、生命予後を大きく改善できる可能性がある。
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