研究課題/領域番号 |
21K16030
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
木谷 友哉 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30842257)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 心不全 / 心筋細胞 / 心筋線維芽細胞 / 心臓線維芽細胞 / 多能性幹細胞 / 拡張不全型心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
社会の高齢化に伴う心不全患者の増加が予想されているものの、高齢者の心不全の主体である拡張不全型心不全に有効な治療法は未だ確立しておらず、その病態も不明な点が数多く残されている。 そこで本研究では、、ヒト多能性幹細胞より作出した心臓構成細胞を用いて、CRISPR/Cas9システムによる全ゲノムスケールの遺伝子ノックアウトスクリーニングを行い、拡張不全型心不全で見られる細胞表現型に影響を及ぼす遺伝子を網羅的に探索する。得られた結果から拡張不全型心不全の病態形成に寄与する分子機構を明らかにし、新規治療標的となりうる候補を探索することで、拡張不全型心不全の治療開発への発展を目指した研究を実施する。
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研究成果の概要 |
ヒト心筋細胞を用いたCRISPR遺伝子スクリーニングに成功し、拡張不全型心不全の治療に有望な候補遺伝子群を特定した。しかし、多能性幹細胞から誘導された心臓線維芽細胞に関しては安定的な培養が困難であり、今後最適化が必要であることが判明した。本研究ではヒト心筋細胞を大量に作出し、遺伝子スクリーニング実験を実施することが可能であることが明らかとなり、また得られた候補遺伝子群には心不全の病態形成への関与が報告されていない遺伝子が含まれており、将来の拡張不全型心不全に対する新規治療法開発の基盤となる成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦を含めて全世界的に社会の高齢化に伴う心不全患者の増加が予想されており、新たな心不全治療の開発は急務である。しかし、高齢者の心不全の主体である拡張不全型心不全に有効な治療法は未だ確立しておらず、その病態も不明な点が数多く残されている。本研究ではヒト多能性幹細胞より心臓構成細胞を作出し、CRISPR/Cas9システムを用いた遺伝子ノックアウトスクリーニングを行い、拡張不全型心不全の病態に寄与する遺伝子の候補の探索を実施した。本研究により将来の治療標的候補となりうる分子機序を解明する研究を実施する上で極めて重要な情報が得られたことから、学術的社会的意義に富む結果が得られた。
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