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神経調節制失神の発症ならびに予後規定因子の解明について

研究課題

研究課題/領域番号 21K16037
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

綾部 健吾  東海大学, 医学部, 講師 (90880013)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード失神 / 神経調節性失神 / チルト検査 / アデニル酸シクラーゼ / 神経調節制失神 / ヘッドアップチルト検査
研究開始時の研究の概要

神経調節性失神は患者数も多く、また、失神の結果として外傷などの重篤な転帰となることがしばしばあること知られている。しかしながら、患者に若年者が多いため医療機関の受診を希望しなかったり、外来フォローアップも不十分であるため、十分な研究がなされていない。今回の補助事業により、失神患者ならびに健常者のアデニル酸シクラーゼを測定し、失神の原因解明ならびに失神予防の創薬につなげたいと考えている。

研究実績の概要

本研究は、失神を主訴に救急外来もしくは循環器内科外来に来院した患者に着目する。
臨床的に神経調節制失神(Neurally Mediated Syncope : NMS)が強く疑われた患者に対して、Head-up Tilt(HUT)検査入院を1泊2日で行う。 NMSは誘因がはっきりとしない場合も多く、また、突然に発症することで生活に支障を来たし、失神による外傷が起きる危険もある。しかしながら、現在までにNMSの確立された治療法や再発リスクを予測する方法は十分な研究が行われていない。 実際の臨床現場においても、NMSは、①若年者に多く、確立された治療法がないこと、②一般的には予後良好と思われていることから、失神による外傷などの重篤な有害事象があるにもかかわらず、軽視されている点は否めない。
十分な外来フォローアップが出来ていない点を重視し、積極的に対面診察ならびに電話でのフォローアップを行うことで、再失神の有無や状況を確認し、NMSを繰り返すリスクファクターを見出し、AC活性量と合わせて評価することで、再失神のリスクの階層化を目指している。 2016年から2019年までに失神精査でHUT検査を施行した患者の追跡調査を行い、再失神の割合ならびにチルト検査結果に基づく患者予後については解明し、論文
発表した。この検査結果は、チルト検査を行うことの意義を証明し、またチルト検査が陰性であった場合に、積極的に植込み型心電計を植込み手術をすることが望ましいことを示唆する研究内容であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

失神に関するreviewは既に共同研究者の一人として、publishすることが出来た。
Komiyama, Tomoyoshi Kengo Ayabe, et al. "Onset Mechanisms and Prognosis of Neurally Mediated Syncope." Reports 6.4 (2023): 56.

現在は失神ならびにβ遮断薬に関する臨床研究の論文がunder reviewであるため、その点でやや遅れていると区分した。

今後の研究の推進方策

神経調節制失神患者の一般的な予後ならびにチルト検査の意義が示されたため、今後の研究の展望として、研究対象患者数を増やす一方で、分子学的、薬理学的アプローチからアデニル酸シクラーゼ活性と失神の関係をさらに研究する予定である。また、研究機関の延長を許可して頂いたので、論文出版費用に研究費を充てる予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Onset Mechanisms and Prognosis of Neurally Mediated Syncope2023

    • 著者名/発表者名
      Tomoyoshi Komiyama、Kengo Ayabe
    • 雑誌名

      Reports

      巻: 6 号: 4 ページ: 4-4

    • DOI

      10.3390/reports6040056

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Clinical Significance of the Head-Up Tilt Test in Improving Prognosis in Patients with Possible Neurally Mediated Syncope2021

    • 著者名/発表者名
      Ayabe Kengo、Komiyama Tomoyoshi、Hasegawa Misaki、Sakai Tetsuri、Morise Masahiro、Sakama Susumu、Yagishita Atsuhiko、Amino Mari、Ikari Yuji、Yoshioka Koichiro
    • 雑誌名

      Biology

      巻: 10 号: 9 ページ: 919-919

    • DOI

      10.3390/biology10090919

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 持続性心房細動における広範囲に肺静脈隔離を施行することによる同時後壁隔離の有用性2022

    • 著者名/発表者名
      綾部 健吾
    • 学会等名
      日本不整脈心電学会アブレーション関連秋季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 心筋生検が診断に寄与しCRT-D植込後に静脈血栓症を発症した心アミロイドーシスの一例2022

    • 著者名/発表者名
      綾部 健吾
    • 学会等名
      第15回植込みデバイス関連冬季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 失神サミット 6:ケーススタディ&まとめ2021

    • 著者名/発表者名
      綾部健吾
    • 学会等名
      第67回日本不整脈心電学会学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 中年以降で神経調節制失神が疑われる患者における ヘッドアップチルト検査の有用性2021

    • 著者名/発表者名
      綾部健吾
    • 学会等名
      第58回日本臨床生理学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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