研究課題/領域番号 |
21K16039
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
篠原 正哉 東邦大学, 医学部, 助教 (80845280)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心房細動 / 心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、その病態の多様性から左室駆出率の保たれた心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF)に注目が集まっている。なかでも心房細動によるHFpEFは左室心筋の線維化と関連し、予後不良の転帰を辿る。123I-β-methyl-p-iodophenylpentadecanoic acid(BMIPP)心筋シンチグラフィは、心筋障害の程度を数値化できるモダリティである。本研究の目的は、心房細動によるHFpEFに対し123I-BMIPP心筋シンチグラフィを用いた重症度評価を行い、新たな予後予測の指標を開発することである。
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研究実績の概要 |
心房細動による左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)は、他の原因のHFpEFと比較し予後不良であることが相次いで報告され、その病態や治療に注目が集まっている。心房細動によるHFpEFの重症度評価を的確に行い、適切な治療方針を決定することは、その予後を改善するにあたり重要な課題である。心房細動によるHFpEFは左室心筋の線維化に特徴がある。左室心筋の線維化は心筋における微小循環障害を引き起こすため、線維化をきたした心筋は123I-BMIPP心筋シンチグラフィによる検出で取り込み低下を示す。123I-BMIPP心筋シンチグラフィを用いて心筋障害の程度を定量化し、心房細動によるHFpEFの重症度評価および予後予測における有用性を明らかにすることが本研究の目的である。対象患者は、心房細動による急性心不全の診断で入院した症例のうち、心エコー検査にてHFpEFの診断を満たし、123I-BMIPP心筋シンチグラフィを施行した症例とした。既に症例登録は終えており、関連する研究成果を第87回日本循環器学会総会で発表を行った。2023年度は登録症例の追跡調査、最終的な解析を行い発表(論文および学会)の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で診療体制が縮小されていたこともあり、入院患者が減じ、症例登録が遅れたため
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今後の研究の推進方策 |
得られた研究結果を基に、学会発表および論文報告を行う予定である。
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