研究課題/領域番号 |
21K16054
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
荻原 義人 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (70626572)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 肺血栓塞栓症 / 肺循環疾患 / 透視動画解析 / 診断 / スクリーニング / 胸部X線透視動画解析 / 診断スクリーニング / 肺高血圧症 / 胸部X線透視動画解析ソフト / 胸部X線動態画像 |
研究開始時の研究の概要 |
肺血栓塞栓症(PTE)は、その発症頻度は増加傾向にあり、今後さらに重要となる疾患の一つである。その診断は自他覚所見、D-dimer測定等によりスクリーニングをし、肺動脈造影CTを中心とした画像検査で確定診断される。しかしD-dimerの偽陽性例や造影剤使用困難例などが存在するため、より低侵襲的で精度の高いスクリーニング法の確立が期待される。 本研究は、非造影下胸部X線動態画像の透視動画解析法を用いたスクリーニング法の確立と新規の診断アルゴリズムの開発を目的として、実施することとした。PTEの診断における有効性が確認されれば、重症度評価やさらには他の肺循環疾患の診断・病態評価への応用も期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、胸部X線透視動画解析ソフトを用いた新たな肺血栓塞栓症(PTE)診断アルゴリズムの有効性を評価した。50名の患者を対象に実施された結果、透視動画解析は感度91%、特異度52%、陽性的中率62%、陰性的中率88%、全体的な正確度70%を示した。特に重症例に対する診断性能が高く、迅速かつ低侵襲な診断クリーニングツールとして有望であることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、肺血栓塞栓症(PTE)の診断において、新しい低侵襲なスクリーニング方法として胸部X線透視動画解析ソフトの有効性を示した。特に重症患者に対して高い診断精度を持つことが確認され、迅速な診断が可能となる。この手法は患者の負担を軽減し、医療現場での迅速な対応を可能にすることで、健康管理の向上に寄与する。特異度の向上を目指したさらなる研究により、より多くの患者に安全で効果的な診断が提供されることが期待される。
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