研究課題/領域番号 |
21K16057
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
斎藤 幸弘 岡山大学, 大学病院, 助教 (20724454)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | iPS細胞 / 右室心筋細胞 / 二次心臓領域 / Brugada症候群 / 右室 |
研究開始時の研究の概要 |
Brugada症候群や不整脈源性右室心筋症は右室優位に病変を認め、植込み型除細動器以外の治療法は確立されていない。iPS細胞を用いた疾患モデル作製のため、右室心筋を誘導する必要があるが、その分化方法は確立されていない。そこで、iPS細胞から右室心筋細胞の誘導条件を確立する。また、Brugada症候群患者の細胞から作製したiPS細胞由来右室心筋を用いて、病態解析を行う。
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研究成果の概要 |
健常人iPS細胞から、左室および右室心筋細胞を別々に誘導する方法を確立し、左室および右室心筋細胞の性質から、異なる心筋細胞が生じていることを見出した。現在、論文投稿中である。加えて、Brugada症候群患者3名に由来する皮膚線維芽細胞からiPS細胞を作製した。Brugada症候群患者由来iPS細胞から左室および右室心筋細胞分化誘導を行った。細胞株ごとに、細胞播種密度と低分子化合物の濃度の組み合わせを最適化する必要があり、時間を要したが、いずれの細胞株からも左室および右室心筋細胞に相当する心筋細胞を誘導することができた。具体的な解析までは至らなかったため、今後心筋細胞の解析を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトiPS細胞によって、患者自身の心筋細胞を研究に用いることができるようになった。一方で、疾患を生じる心臓の部位には特徴のある疾患については、特徴を示しうる心筋細胞をiPS細胞から誘導することが重要であるはずである。本研究において確立された、健常人および患者由来iPS細胞から左室および右室心筋細胞を別々に効率よく誘導する方法は、Brugada症候群、不整脈原性右室心筋症、肺高血圧症、先天性心疾患などの右室疾患に対する細胞モデル研究をサポートする意義のある成果である。
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