• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

薬剤溶出性ハイブリッドナノコーティング下肢ステントにおける早期内皮化様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K16064
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

宇佐見 陽子  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20572530)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード薬剤溶出性ステント / Hybrid DES / 内皮化 / 血管内視鏡 / 病理組織 / 下肢閉塞性動脈硬化症
研究開始時の研究の概要

現在、長谷部らのグループにより(AMED・科研費)、第三世代の炭素系無機ナノコーティング技術を用いた下肢Hybrid DESが開発中である。
本研究は、この下肢用ナイチノール製Hybrid DESステントにおける長期開存に重要な早期内皮化様式を解明し、開発の一助とする事を目的とする。ウサギを用いた in vivo実験を行い、血管造影像、血管内視鏡像、血管超音波(IVUS)像と病理組織像を、下肢で現在最も成績の良いステント(DP-DES)と比較検証する。

研究実績の概要

東海大学長谷部らのグループにより(AMED・科研費)、第三世代の炭素系無機ナノコーティング技術(F-DLCコーテイング)を用いたHybrid DESを開発中である。HybridDESにはナイチノール製ステント上にF-DLCの薄膜コーティングがあり、さらにその表層にシロリムスを含んだ生体吸収性ポリマーが搭載されている。FDLCコーティングは抗血栓性に優れており、シロリムスを含む生体吸収性ポリマーは新生内膜の平滑筋細胞の増殖を抑える。これらにより、ステント留置後血管の長期開存が可能になると考えられる。本研究は、このHybrid DESが、抗血栓性と早期内皮化の点において、BMS群、F-DLC単独群と比較して優れているかを、ウサギ大動脈モデルを用いて、血管内視鏡および血管内超音波所見と、病理組織学的所見を対比する事で検証するものである。
2021年度にウサギ大動脈を用いた実験系の確立ができたため、2022年度の実験ではウサギ大動脈ステント留置14日後の血管内視鏡像と病理組織を各ステント群(ベアメタルステント(以下BMS)、F-DLCステント(以下F-DLC)、開発中のNiTi性下肢Hybrid DES(以下Hybrid DES))の3群に分けて比較検証した。この結果、血管内視鏡ではFDLCステントがもっともフィブリン沈着がなく薄い内膜形成が認められた。一方BMSでや一部に内膜の被覆がみられたが、大多数はストラットが剥き出しの状態であり、ステントストラッドの近傍に非器質化血栓が一部で沈着していた。また、病理組織像では3群で新生内膜内の組織が異なっていた。BMSではステント周囲の異物反応が顕著であった一方、F-DLCでは、異物反応や炎症細胞浸潤がなく、平滑筋細胞が成熟し、内皮細胞の生着が認められ、留置後血管治癒が最も早く進んでいる事が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

米国留学の為、国内での実験をすすめる事ができなかったが、学会参加により、早期内皮化様式についての見聞を深める事ができた。

今後の研究の推進方策

追加実験を2回行い、14日間飼育群での再現性を確認する予定。内視鏡像と病理組織像について3群で差異があるかを確認し、これらの結果をまとめ、学会発表と論文化を予定している。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 膝窩動脈以下(BTK)のステント開発における血管内視鏡を用いたウサギ大動脈実験モデルの確立2022

    • 著者名/発表者名
      宇佐見陽子
    • 学会等名
      第33回関東IVR 研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi