研究開始時の研究の概要 |
肺動脈性肺高血圧患者(PAH)に有効な肺血管拡張薬は左室駆出率の保たれた心不全患者(HFpEF)患者に合併した肺高血圧症(PH)に対しては効果が乏しい. 左心疾患由来のPHは肺動脈楔入圧, 神経体液因子の活性化, 肺血管リモデリング, 右室不全といった様々な異常が絡む病態であり, この複雑さが肺血管拡張薬の有効性を低下させている可能性がある. 本研究ではHFpEF患者とPAH患者の臨床指標, バイオマーカー, プロテオミクス, イメージング, 運動時血行動態を正確に評価し, PAH患者と類似したHFpEFのフェノタイプを同定することである.
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