研究課題/領域番号 |
21K16098
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
宮内 彩 昭和大学, 医学部, 助教 (20882434)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 線維化 / 細胞外マトリックス / 心肥大 / メカニカルストレス / ECM / 心筋リモデリング |
研究開始時の研究の概要 |
心不全は虚血性心疾患、高血圧、弁膜症そして心筋症など多くの心疾患の終末的な病態である。今後も患者数の増加が予想されるが、心不全に対する薬物治療は症状の緩和と予後の改善を目的としており、根本治療は心移植以外存在しない。本研究では新規治療ターゲット分子の確立を目的とし、マウスを用いた解析により複数の疾患の発症への関与が報告されている細胞接着斑アダプター分子の心不全における機能解析を行う。
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研究成果の概要 |
心筋リモデリングは血行力学的負荷に伴い生じる代償的応答であり、この状態が持続すると心不全に陥る。その機構として心筋細胞の肥大化や、線維芽細胞によるコラーゲンなど細胞外基質の蓄積を伴う間質の線維化が知られている。本研究では、肝線維症や大腸がんにおいて細胞外基質リモデリングの制御を介し、疾患の発症や進行を促進することが報告されている細胞接着斑アダプター分子 Hic-5 に着目し、心不全発症や進行における Hic-5 の役割を解析した。その結果、Hic-5 は心不全の進行を促進する分子であり、この分子の機能を抑制することで、心不全の進行を抑制できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全患者は今後も増加の一途を辿るとされており、心不全パンデミックの到来が危惧されている。しかしながら、心不全に対する薬物治療は症状の緩和と予後の改善を目的としており、根本治療は心移植以外存在しないことから、新規治療標的の確立が喫緊の課題となっている。本研究では、既に他疾患においても新規治療標的となっている分子について、心不全に対する新規治療標的としての可能性を見出した。
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