研究課題
若手研究
特発性肺線維症(IPF)は慢性の経過で肺の高度線維化が進行する予後不良で原因不明の肺疾患であり、新規治療開発が期待される。申請者は、線維芽細胞のマーカーとして同定されているタンパク質「meflin」に注目し、IPF患者の肺組織の特徴的な所見であるfibroblastic foci(FF)における「meflin」の制御がIPFでの過剰な線維化を抑制すると考えた。本研究では「meflinはIPFの新たな治療標的になりうるのか」の問いに答えるため、①気道検体のmeflin測定、②meflin作用機序解明による治療標的探索、③meflinを標的としたIPFの線維化病態制御、の3点の研究課題に取り組む。