研究課題/領域番号 |
21K16117
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 近畿大学 (2023) 京都大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
長崎 忠雄 近畿大学, 奈良病院, 講師 (40747862)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | asthma / redox balance / glutathione / ferroptosis / SLC7A11 / 15 lipoxygenase-1 / Type-2 inflammation / 喘息 / ヒト気道上皮細胞 / 酸化ストレス / 2型炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
喘息病態の悪化に酸化ストレスが関連していることが知られているが、その正確な機序は不明である。今回、酸化ストレスと喘息の主な病態である気道炎症との関連を明らかにするため、以下の項目に着目する。 ①Th2サイトカインや好酸球性炎症は酸化ストレスを増悪させるか、②Th17サイトカインや好中球性炎症は酸化ストレスを増悪させるか、③2型炎症や非2型炎症を軽減することで酸化ストレスが軽減するか、④酸化ストレスは2型炎症や非2型炎症を増強させるか、⑤酸化ストレスを軽減することで2型炎症や非2型炎症は軽減するか
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研究成果の概要 |
喘息患者で健常人に比し細胞内の還元型グルタチオン濃度が減少し、細胞外の酸化型グルタチオン濃度が上昇していた、また、喘息気道上皮細胞で細胞内および細胞外ともに酸化状態にシフトしていた。 さらに、酸化状態と臨床指標が関連した。 細胞内の還元型グルタチオンが2型サイトカイン刺激で低下し、細胞外の酸化型グルタチオンが上昇していた。SLC7A11阻害で2型炎症タンパクおよび細胞死が増強した。15LO1が新たな喘息治療ターゲットである可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物学的製剤を含めた喘息治療の進展にもかかわらず、難治性喘息がいまだ存在する。今までとは異なったアプローチから喘息治療を検討する必要がある。 喘息含めた疾患の病態生理において、酸化ストレスが関わっていることが示されており、近年、新しい細胞死であるフェロトーシスが喘息に関わっていることが明らかになった。 今回、フェロトーシスに関連あるグルタチオンを喘息患者および喘息患者の起動細胞を用いて検討した。2型炎症、15LO1、グルタチオン、フェロトーシスの関連を明らかにし、特に15LO1が新たな治療ターゲットとなる可能性を示した。
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