研究課題/領域番号 |
21K16128
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
高野 智弘 国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 研究員 (10885669)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | COVID-19 / MDSC / PMN-MDSC / scRNA-seq / Type II interferon / scRNAseq |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の重症化する患者を早期に特定することが可能となれば、限られた医療リソースの中で効果的に感染拡大を防ぐことにつながると考えられる。申請者は免疫抑制能を有する免疫細胞の一つであるMyeloid-derived suppressor cells (MDSC) と呼ばれる細胞群がCOVID-19患者において感染初期から後期にかけて増減することを見出した。本研究ではSARS-CoV-2ウイルスマウス感染モデルを用いることにより、MDSCが重症化/予後予測マーカーであることを実証するとともに、これまで未知であったMDSCのCOVID-19病態における役割を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) における重症化や予後を予測できる因子を同定することを目的とした。COVID-19重症生存例において、免疫抑制作用を有するPolymorphonuclear MDSC (PMN-MDSC) の頻度が感染初期 (発症後0-21日) に一過的に増加する一方で、重症死亡例においてはその増加が観察されなかった。また重症生存例と死亡例の末梢血単核細胞 (PBMC) のsingle cell RNA sequence解析により、PBMC中の多くのクラスターにおいて死亡例ではII型インターフェロン応答が亢進していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、MDSCがCOVID-19重症化や予後に関連することを国内で初めて示すことができた。本研究の成果がCOVID-19の治療法や重点的な治療を要する患者をスクリーニングする技術の開発基盤となることが期待される。
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