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がん微小環境のTSLPシグナルをターゲットとしたCAR-T療法の肺がんへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K16132
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

渋谷 里紗  東北大学, 医学系研究科, 助教 (90778408)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード肺癌 / CAR-T療法 / 癌微小環境 / TSLP / CAR-T細胞 / Axl / オルガノイド
研究開始時の研究の概要

キメラ抗原受容体T細胞 (CAR-T) 療法は、血液がんに対して顕著な治療効果を示す新しい治療法として注目されているが、肺がんを含む固形がんに対する効果は未だ乏しい。申請者は、インフルエンザウイルス感染実験において、TSLP受容体を欠損したCD8+T細胞が肺組織内で強い細胞増殖を示すことを見出した。本研究では、①患者検体を用いた肺がんオルガノイドモデルの構築、②肺がんオルガノイドモデルを用いたTSLP受容体欠損CAR-T細胞の抗腫瘍効果の検証、さらに、③肺がん微小環境のTSLPを標的とした新たなCAR-T療法の開発、及び医師主導型臨床試験の開始を目指す。

研究成果の概要

肺癌の表面抗原であるAxlを標的抗原としたCARのベクターを作製し、T細胞株であるJurkat細胞に遺伝子導入し、CARの発現をフローサイトメーターで確認した。CARの導入効率は80%-98%と良好であった。作製したAxl-CAR Jurkat細胞がAxlに結合して活性化することをフローサイトメーターで確認した。
しかし、A549及び患者の肺癌組織におけるTSLPの発現を確認することができなかった。そこで、TSLP以外のサイトカインシグナルに着目し、それらシグナルを標的としたAxl-CAR-T細胞の作成を検討している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

CAR-T療法の固形がんへの応用は、がん免疫及び細胞移入療法の分野において現在注目を集めている。これまで、固形がんのCARのターゲット分子の探索や、がん微小環境に耐性なCARが開発されてきたが、固形がん治療でのCAR-T療法の有効性は確立されていない。本研究では、未だ明らかでないがん微小環境でのTSLPの役割に着目し、「がん微小環境の免疫抑制シグナルに負けない」CAR-T細胞の作成を目指す。本研究で期待する結果が得られた場合、肺がんを含む固形がんに対する新たなCAR-T療法として、臨床応用へ繋がる可能性が非常に高い。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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