研究課題/領域番号 |
21K16135
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安藤 孝浩 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30882542)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺腺癌 / NECTIN 2 / ノックアウト / 細胞増殖能 / 切除検体 / 膜タンパク / Recurrence-free survival / 肺癌 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌は癌死の原因で最も多い。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬といった治療薬が進歩したがいまだに十分とは言えず、肺癌の分子生物学的な機序の解明は重要な課題である。膜タンパクは細胞表面刺激による情報伝達や生理機能を制御しており癌の進展に関与する。さらに、膜タンパクは細胞表面に露出するため抗体医薬の標的になりうる。本研究では、肺腺癌において発現の上昇が予後に影響を与えうる膜タンパクを同定し、その膜タンパクがどのように肺癌の進展に影響を与えるかを検討する。
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研究実績の概要 |
2022年度には、CRISPR-Cas 9 を使用して NECTIN 2 ノックアウト肺癌細胞株(H522, H1650)を作成し、細胞増殖能アッセイでWTに比べてKO株で有意に細胞増殖能が低下することを確認した。またアポトーシスアッセイではKO株でアポトーシスが増加することを確認した。細胞遊走能についても同様に確認し、WTに比べてKO株で有意に遊走能が低下することを確認した。CRISPR-Cas 9 によるオフターゲット効果の可能性が否定できないため、KO株の機能を Rescue できるか検討する予定である。 また、 NECTIN 2 強制発現ベクターを作成し、NECTIN 2 低発現細胞株に導入して機能解析を開始した。細胞増殖能および細胞遊走能では、WT株とNECTIN 2 強制発現株で有意差は認めなかった。 今後臨床検体について免疫染色を行うことを検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度に作成したCRISPR-Cas 9 ゲノム編集用ベクターを使用して、NECTIN 2ノックアウト株を作成し機能解析を行った。同時にNECTIN 2 強制発現株を作成して機能解析を行っており、計画は順調と考える。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に作成したCRISPR-Cas 9 ゲノム編集用ベクターを使用して、NECTIN 2ノックアウト株を作成し機能解析を行ったため、オフターゲット効果を否定するため、NECTIN 2 をKO細胞に再発現させ機能が回復されるか検討する予定である。また、臨床検体を用いた免疫染色を検討している。
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