研究課題/領域番号 |
21K16161
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
山原 康佑 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50731915)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | カロリー制限 / ポリアミン代謝 / メチオニン代謝 / 寿命延長効果 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らはタンパク質制限により寿命が延長されること、特にメチオニンの制限が重要であることをマウスで証明をしてきた。しかし、臨床ではメチオニン制限食を実現することは困難である。本研究では、ポリアミン中間代謝産物やメチオニン代謝酵素の腎保護作用を検討することで、ポリアミン代謝経路への介入がメチオニン制限食を代替もしくは補助できるか検討する。
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研究実績の概要 |
たんぱく制限や食事制限によって得られる腎保護効果のメカニズムについてマウスを用いて検討し、食事中に含まれる各種アミノ酸のうちメチオニンの摂取を制限することが寿命延長効果や腎機能保護に重要であることを明らかとした。 メチオニン制限食は慢性腎臓病に対する有望な治療戦略と考えられたが、メチオニンはありとあらゆる食材に豊富に含まれており、効果が見込まれる程のメチオニンを制限した食事では、他のアミノ酸も制限されることによる筋力の低下が予想されるため、栄養指導への応用展開は困難であった。 そこで、本研究の目的は、腎におけるポリアミン代謝やメチオニン代謝の働きをメチオニン制限食と関連付けて検討することで、ポリアミン代謝経路に対するアプローチがメチオニン制限食を代替もしくは補助できるか明らかにすることである。 これまでにポリアミン代謝物の生理的な働きをハエやげっ歯類で検討した報告はあったが、ポリアミン代謝物とメチオニン制限食とを結び付けた哺乳類の研究はこれまでに報告がない。本研究により、メチオニン制限食を補助する分子機構が明らかとなれば、厳格なタンパク制限が不要となると考えられる。その結果、今後の慢性腎臓病の治療や栄養指導が大きく転換される可能性がある。 まず、候補物質をスクリーニングするため、メチオニン制限食と通常食を野生型マウスに8週間投与し、血清や腎におけるメチオニン代謝物やポリアミン代謝物の濃度変化を測定した。血清における主なポリアミン代謝物の濃度に、群間で有意な差がみられなかった。組織の代謝酵素の発現については検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
候補物質の選定ができていない
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今後の研究の推進方策 |
8週間の食事では差が出なかったので、期間をより短期で確認する。もしくは長期で確認する。
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