研究課題/領域番号 |
21K16198
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
林 憲史 金沢医科大学, 医学部, 講師 (30639208)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ポドサイト細胞骨格 / 蛋白尿 / FAM114A1 / 膜性腎症 / ポドサイト |
研究開始時の研究の概要 |
膜性腎症は成人発症のネフローゼ症候群の主要な原因疾患であるが、その病態形成機序は不明なことが多い。FAM114A1はヒト腎組織を用いたRNAシークエンシングによって明らかにされた、膜性腎症に特異的に過剰発現する遺伝子である。本研究はFAM114A1の糸球体係蹄上皮細胞における機能を明らかにし、膜性腎症の病態形成機序を解明することを目的とする。本研究は、1) ヒト及び動物モデルの膜性腎症における検証、2) FAM114A1ノックアウトマウスによる検証、3) ポドサイト培養細胞による検証、4) ヒト臨床検体を用いた検証 から構成される。
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研究実績の概要 |
Fam114a1ノックアウトマウスの繁殖が安定したため、ノックアウトマウスを用いた解析を実施することができた。 Fam114a1ノックアウトマウスは非致死性で繁殖可能であった。体重やアルブミン尿に野生型と比較して変化は認めず、腎病理学的にも特に目立った異常は認められなかった。 次に、ノックアウトと野生型マウスにおいて、リポポリサッカライドを負荷してアルブミン尿を誘発した。ノックアウトマウスではアルブミン尿が野生型と比較して有意に少なく、電子顕微鏡で観察したところ糸球体足突起の障害による構造変化がノックアウトでは野生型よりも軽減されていることがわかった。 以上から、FAM114A1が腎糸球体疾患における治療ターゲットとなる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ノックアウトマウスの解析が終了し、論文投稿準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
研究結果の論文投稿ならびに国際学会での報告準備をすすめている。
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