研究課題/領域番号 |
21K16221
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山本 洋輔 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40645628)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 悪性黒色腫 / エピゲノム / DNAメチル化 / メチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性黒色腫において、大規模なゲノム解析の報告はあるものの、エピゲノム・ゲノム関連に注目した解析はいまだ十分でない。そこで、本研究では日本人を対象とした悪性黒色腫のゲノム、エピゲノム変異を解析し、新たな治療ターゲットを解明することを目的とする。日本人悪性黒色腫の臨床検体を、DNAメチル化に注目する独自性の高い解析を行い、メチル化を介して腫瘍形成に関わる、新たな治療ターゲットとなりうる遺伝子とその機能を解明する。
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研究成果の概要 |
悪性黒色腫の臨床検体を対象として、遺伝子のDNA異常メチル化に着目することにより患者群が層別化され、臨床症状との相関も見られた。またそれら層別化に相関する遺伝子異常についても同定された。 それらの遺伝子についても悪性黒色腫細胞株を用いたノックダウン実験を通じて機能解析を行った。ある遺伝子ではノックダウンにより細胞増殖、細胞浸潤の亢進が見られた。 これらより特定の遺伝子はDNAの異常メチル化などにより発現が減少し、それが腫瘍増殖に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性黒色腫に対する化学療法は免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬が上市されているが、免疫チェックポイント阻害薬の奏効率は約44%であり、分子標的薬に関しては適応となる患者が日本人では25%とまだこれら薬剤の恩恵にあずかれない患者も多い。 我々の研究では腫瘍のエピゲノム情報に注目することにより、新たな治療対象となりうる遺伝子を検索した。その結果いくつかの候補遺伝子が得られ、機能解析にて表現型に寄与しうる遺伝子を同定することができた。
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