研究課題/領域番号 |
21K16230
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2022-2023) 高知大学 (2021) |
研究代表者 |
森坂 広行 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (60826840)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | CRISPR / 表皮水疱症 / Gene editing / Cas3 / 遺伝子編集 / 遺伝子治療 / ドミナントネガティブ / VII型コラーゲン |
研究開始時の研究の概要 |
栄養障害型表皮水疱症は皮膚に潰瘍を形成する遺伝性疾患であり、重篤な疾患であるが、根治的な治療法は未だない。 最近、申請者らはCRISPR-Cas3と呼ばれる遺伝子編集ツールを開発した。Cas3の特徴は狙った遺伝子に数万塩基の大規模な欠失を引き起こすことである。 顕性遺伝型表皮水疱症は変異タンパクが正常タンパクを阻害するドミナントネガティブな疾患として知られている。我々はCRISPR-Cas3により変異タンパクを産生する変異アレルを欠失させることで根治的な治療になりうると考えた。 Cas3を用いた変異アレルの欠失によって顕性遺伝型栄養障害型表皮水疱症の根治治療を目指す。
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研究成果の概要 |
表皮水疱症は遺伝子異常により容易にびらんを形成する重篤な疾患であるが、根治的な治療法はない。近年、我々は、ゲノムに大規模欠失を引き起こす遺伝子編集ツールであるCRISPR-Cas3を開発した。顕性栄養障害型表皮水疱症(DDEB)はドミナントネガティブな疾患であり、Cas3により変異アレルを欠失させることで根治治療になりうると考えた。Cas9により、不死化ヒト角化細胞を用いてDDEB、潜性栄養障害型表皮水疱症(RDEB)の細胞モデルをそれぞれ作成した。Western blot、蛍光免疫染色では、RDEBモデル細胞ではVII型コラーゲンの発現がなく、モデル細胞となっていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子治療は以前から待望されていたが、CRIPSRの登場により現実的な治療となってきている。しかし、Cas9は米国が特許を持ち、日本の研究開発は後れを取っている現状がある。表皮水疱症を含むドミナントネガティブな疾患に対する変異アレルの欠失は、Cas9を含め既存の技術では困難であり、国産技術であるCRISPR-Cas3により始めて実現可能になる。本研究成果により、CRISPR-Cas3の遺伝子治療を評価する細胞モデルが確立できた。また、本研究により、表皮水疱症以外のドミナントネガティブな疾患への応用も十分に考えられ、今後の実際の医療への展開も大きく期待できる。
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