研究課題/領域番号 |
21K16262
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
末原 泰人 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (90844811)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 悪性リンパ腫 / オミクス研究 / びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 / RNAシーケンス解析 / 病期 / アーカイブデータ |
研究開始時の研究の概要 |
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(Diffuse large B-cell lymphoma: DLBCL)において、病期は確立した予後規定因子である。病期を一つの表現型と捉えた際に、限局期あるいは進行期となりやすい分子基盤の存在は十分に検討されていない。アーカイブデータを利用し、限局期DLBCLに特徴的なSignature(仮にLimited-stage signature, LSとする)を探求し、LSの有無と予後の違い、既知のゲノム異常サブタイプとの対応について検討する。また、LSの喪失が腫瘍進展の経路として、治療標的になりうるか検討する。
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研究成果の概要 |
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)において、病期は確立した予後因子である。病期を一つの表現型と捉えた際に、限局期あるいは進行期となりやすい分子基盤の存在は十分に検討されていない。限局期DLBCLに特徴的な遺伝子発現・ゲノム異常(Limited-stage signature, LS)を探求し、LSの有無と予後、既知のゲノム異常サブタイプとの対応を検討する目的で研究を実施した。European-Genome Phenome ArchiveのEGAS00001002606から1000の全エクソームシーケンス解析(WES)、775のRNAシーケンス解析(RNA-seq)データを再解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
限局期DLBCLは全体の約30%を占め、PET-CTによる評価や一部の若年者では生存率を損なうことなく治療強度を減弱できるエビデンスが出てきている。一方で、5-10%程度は初回治療で奏効が得られない、あるいは再発をする。まだ成果が得られていないが、limited-stage signatureが限局期DLBCLの中での層別化に寄与できれば、より適切な治療戦略に繋がると考えられる。
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