研究課題/領域番号 |
21K16267
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
城 友泰 京都大学, 医学研究科, 助教 (20894348)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 悪性リンパ腫 / マウスモデル |
研究開始時の研究の概要 |
ワルデンストレームマクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫(WM/LPL)は血液過粘稠による特徴的な臨床症状を呈する難治性のB細胞リンパ腫であり、病態解明による新しい治療戦略が望まれている。本研究では、WM/LPLに特徴的に認められる遺伝子異常を組み合わせてB細胞特異的に発現させることにより、ヒトのWM/LPLを模倣するモデルマウスの樹立を目指す。また、本モデルマウスの解析を通じて、WM/LPLの病態に寄与する新規の因子を探索し病態解明に挑戦するとともに、作出したマウスを前臨床モデルとして用い、薬剤感受性の予測モデルや新規治療のシーズ探索を行う。
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研究実績の概要 |
ワルデンストレームマクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫(WM/LPL)では、Toll-like受容体アダプター分子MyD88の活性型変異とケモカイン受容体 CXCR4活性型変異を高頻度に認める。既に樹立済みのB細胞特異的MyD88活性型変異マウスに新たにCXCR4活性型変異を組み合わせることで、ヒトのWM/LPLを模倣す るモデルの樹立してWM/LPLの病態を解明を目指している。 ヒトB細胞リンパ腫由来細胞株とマウスB細胞リンパ腫由来細胞株を各種の分子標的薬剤で処理して、感受性に関わる遺伝子発現や細胞死に関わるタンパク発現の変化を評価した。 またリンパ腫治療に関わる臨床データの解析を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
各薬剤を用いた感受性評価について、濃度や時間などの条件検討が必要なため。
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今後の研究の推進方策 |
各種の抗がん薬や、BTK阻害薬やCXCR4阻害薬、BCL2阻害薬、IRAK阻害薬などのシグナル阻害薬に対する感受性に関する変異の影響を評価し、薬剤耐性克服に向けた併用療法、さらに新規治療薬シーズの探索を行う。併せてヒトの臨床データとの突き合わせを行い、臨床的妥当性を評価する。
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