研究課題/領域番号 |
21K16300
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
夏本 文輝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20837653)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 全身性エリテマトーデス / 自己免疫疾患 / Ⅰ型インターフェロン / 単球 / 患者由来iPS細胞 / eQTL解析 / IFN / TNF / ウイルスセンサー / ゲノム編集 / eQTL |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はOmics解析と生物学的実験結果を総合することにより機能性を有することが明らかになった新規SLE関連遺伝子、rare variantsのsignal pathwayの解明、特に核酸センサーを介したⅠ型IFN産生亢進の機序を明らかにするものである。
|
研究成果の概要 |
rs7197475-TはSLEのrisk SNPとして報告されており、我々のeQTL解析により、単球でのGene Yの高発現がリスクであると判明した。Gene Yの機能としてdsDNA repairやNFkB活性化、apoptosisの抑制などが報告されている。我々はGene Yをレンチウイルスベクターで単球細胞株のTHP1に恒久的に強制発現させた。dsRNAやdsDNA刺激により、コントロールに比較し有意にⅠ型IFNやTNF-aの産生が亢進した。現在RNA seqによる病態解明、また強制発現株を用いて薬剤スクリーニングを通してSLEの治療ターゲットを検索している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はOmics解析と生物学的実験を組み合わせることにより、SLEの病態の一端をin vitroに再現した。Gene YをレンチウイルスベクターでTHP1に恒久的に強制発現させ、dsRNAやdsDNAで刺激したところ、コントロールに比較しGene Y強制発現株において有意にⅠ型IFNやTNF-aの産生亢進が認められた。特にGene YとⅠ型IFNとの関連はこれまで報告されておらず、新規の発見となった。今後は刺激/未刺激サンプルのRNA-seqや薬剤スクリーニングを通してSLEの病態解明/治療ターゲットの検索を行っていく予定である。
|