研究課題/領域番号 |
21K16301
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山本 晃央 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (10845366)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 線維芽細胞 / 細胞密度 / 細胞間相互作用 / Hippo経路 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)においては滑膜線維芽細胞は均一な細胞集団ではなく滑膜線維芽細胞の病的な機能である増殖能、浸潤能が高い病的な線維芽細胞サブセットの割合の増加と、組織への炎症細胞浸潤との間に相関がみられる。発生などの領域では細胞密度、細胞形態の変化自体が細胞機能および組織構築に重要であることが知られている。RA滑膜局所では線維芽細胞の過剰な増殖による高密度な状態がみられ、RA の病態においても線維芽細胞が高密度な状態にあることが滑膜炎局所環境の形成、維持に重要である可能性がある。線維芽細胞の密度、細胞形態を制御する因子を探索し、その制御がRAの新たな治療方法となりうるかどうかを検証する。
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研究実績の概要 |
細胞間密度に重要な分子の探索を行った。先行研究をもとにしたRNAシークエンスのデータ探索によりいくつかの治療候補となりうる転写因子・転写関連因子を同定した。 また線維芽細胞のサブセット間で前述の候補分子の発現が異なることがわかり、今後詳細な発現および機能解析をすすめていく方針である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により研究活動に支障が出たことにより申請者の博士号取得が遅れたため、本研究課題の助成金交付が遅延した。そのため実験計画は全体的に遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
細胞間相互作用、細胞密度に重要と考えるYAP/TAZ、TEADなどの発現の密度などの局所環境による変化を評価する。またYAP/TAZの滑膜線維芽細胞での発現・活性は滑膜の解剖学的な位置により異なることが近年報告され(Symons, Ann Rheum Dis 2022)、平面培養では線維芽細胞サブセットの一部の性質が変わってしまうことから、より生理的条件に近い滑膜オルガノイドを用いた系の確立と検討も並行して行う。 今後、細胞間相互作用に重要と考えられる候補分子のsiRNAおよび化合物による細胞機能を評価する。有望な治療標的に対する化合物の投与実験を進める。In vitroの機能解析とモデルマウスを用いたin vivoの解析を平行して進めていく。
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