研究課題/領域番号 |
21K16306
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松本 紘太郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00815425)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 高安動脈炎 / 巨細胞性動脈炎 / バイオマーカー / 分子的寛解 / マルチオミックス / マクロファージ / 治療抵抗性メカニズム |
研究開始時の研究の概要 |
高安動脈炎は大動脈および大動脈の分枝血管に肉芽腫性炎症を伴う全身性の血管炎症候群であり、血管の閉塞や破綻による臓器障害をきたす難病である。治療戦略はステロイドに依存するが、巨細胞の残存が予後不良の病態に関与している可能性があり、血管壁マクロファージおよび巨細胞を標的とした治療は根治療法につながる。本研究は希少膠原病横断的なマルチオミックス解析を実施し、大型血管炎と疾患コントロールとの共通シグナルおよび差次的シグナルを明らかにする。特に、高安動脈炎の治療標的分子を同定し、病態モデルマウスを用いて治療標的分子の役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
高安動脈炎は治療抵抗性であり、根治的な治療法は開発されていない。我々は、血管炎に特徴的かつ血管組織に特異的な分子が治療標的になり得ると仮説し、希少膠原病横断的アプローチでオミックス解析を実施した。特に、血清プロテオーム解析と末梢血および組織のトランスクリプトーム解析を組み合わせることで、疾患および組織に特異的な分子を同定し、病態モデルマウスも用いて病態関連分子の産生機構や役割を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管炎病態の重症度と関連し、予後の層別化、再燃の予測に有用な分子を同定した。IL-6を指標としないため、IL-6阻害治療下であっても再燃に先行して病勢を反映するバイオマーカーとなり得る。さらに、これを治療標的とした新規治療が奏功すれば、高安動脈炎の根治的治療となり得る。
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