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I型アレルギー反応の決定的セルグリシン:肥満細胞分泌顆粒への輸送機構

研究課題

研究課題/領域番号 21K16311
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関愛知医科大学

研究代表者

塩入 達政  愛知医科大学, 分子医科学研究所, 助手 (40896891)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードセルグリシン / グリコサミノグリカン
研究開始時の研究の概要

セルグリシンはヘパリン鎖を付加した小型のプロテオクリカンで、肥満細胞の分泌顆粒において 蛋白質分解酵素やヒスタミン等の活性アミンと結合し、これらの分子群を分泌顆粒内に高濃度に蓄積することから、I型アレルギー反応の鍵を握る分子と考えられている。しかしなぜ他のプロテオグリカンが細胞外へ放出されるのに対し同分子のみがヘハパリンを付加し、分泌顆粒に局在するのかは 解明されていない。本研究の目的は、肥満細胞におけるセルグリシンの分泌顆粒への輸送機構を、 他のプロテオグリカンとの局在の比較によって明らかにすることである。

研究実績の概要

セルグリシン (Serglycin、以下SRGN) はヘパリン鎖を付加した小型のプロテオグリカンで、肥満細胞の分泌顆粒においてタンパク質分解酵素やヒスタミン等の活性アミンと結合し、これらの分子群を分泌顆粒内に高濃度に蓄積することから、I型アレルギー反応の鍵を握る分子と考えられている。しかしなぜ他のプロテオグリカンが恒常的に細胞外へ放出されるのに対し同分子のみがヘパリンを付加し、分泌顆粒に局在するのかは解明されていない。本研究の目的は、肥満細胞における SRGNの分泌顆粒への輸送機構を、他のプロテオグリカンとの局在の比較によって明らかにすることである。
SRGNの細胞内輸送を継時的に観察するためにラット好塩基球性白血病細胞株(RBL-2H3)に対して、可逆的タンパク質繋留法(RUSH: Retention using selective hooks法)を使用してSRGNの細胞内輸送を観察した。RUSHシステムは目的分子を小胞体内に局在させ、ビオチンの添加で分子の輸送を開始させ目的分子の輸送過程を経時的に追跡することが可能なライブイメージングを用いた技術である。これによりSRGNの細胞内での継時的局在変化を共焦点顕微鏡により観察した。さらにRUSHシステムにBioID(近位依存性ビオチン標識)法を組み合わせることで細胞内輸送関連タンパク質の同定を目指した。BioID酵素にはビオチンフェノール基質とすることで近傍タンパク質を非特異的にビオチン化させるAPEX2酵素を使用した。同酵素を使用することによりビオチンを基質とするRUSHシステムと併用することが可能となる。現在、上記の方法を駆使して研究を遂行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

RUSHシステムとBioIDを組み合わせた実験系はHEK293では問題なく発現し質量分析に使用できることが確認されたがRBL-2H3細胞へのプラスミドの導入効率が著しく低く分析可能なスケールでタンパク質を回収することが困難であり、導入方法の検討を行っている。

今後の研究の推進方策

引き続きRUSHシステムとBioIDを組み合わせた手法でSRGN細胞内輸送に関わるタンパク質の同定を目指す。またSRGNの細胞内輸送を規定するコアタンパク質領域を検討するため遺伝子改変を行い細胞内輸送の変化を検討する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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