研究課題/領域番号 |
21K16323
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
太田 賢治 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (70894624)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | COVID-19 / SARS-CoV-2 / 細菌叢解析 / 唾液 / 口腔内細菌叢 / microbiome |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19の重症化の機序は十分に解明されていない。口腔内の細菌の集合である口腔内細菌叢は、多くの疾患との関連性が報告されており、COVID-19の病態とも関連している可能性がある。本研究では、COVID-19患者から採取された唾液を用いて細菌叢を解析し、口腔内細菌叢とCOVID-19の関連を明らかにし、病態解明や重症化の機序、治療法への応用などに新しい展開をもたらすことを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、COVID-19と口腔内細菌叢の関連を明らかにするため、1. COVID-19患者群と非感染者群から採取した唾液検体、2. COVID-19患者から経時的(発症後1日、3日、7日、14日)に採取した唾液検体を用いて、口腔内細菌叢解析を行った。COVID-19患者において口腔内の細菌叢の多様性に有意な変化は観察されなかったが、占有率に変化をきたす科が複数認められ、いくつかの種の占有率の変化も観察された。また、感染後においても同様に多様性は変化がみられなかったが、科および種の経時的変化が認められた。COVID-19の感染の有無および経時的推移による細菌叢の変化が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、COVID-19による口腔内細菌叢の変化が明らかになった。我々ので占有率に変化がみられた細菌は、SARS-CoV-2のウイルス量やCOVID-19後遺症と関連がある可能性が報告されている。本研究結果をもとに、特定の細菌が産生するタンパク質が及ぼす病態への関与を明らかにしていく研究が今後望まれる。
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