研究課題/領域番号 |
21K16341
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松岡 敦子 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80879966)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | CGM / time in range / 血糖変動 / 数理解析 / 持続血糖モニター(CGM) / CGM指標 / TIR / TBR |
研究開始時の研究の概要 |
SU剤内服2型糖尿病患者300例のCGMデータに加え、すでに収集済みのCSII治療1型糖尿病患者約100例、MDI治療1型糖尿病患者約100例、MDI治療2型糖尿病患者約50例、基礎インスリン治療2型糖尿病患者約50例、他の内服治療2型糖尿病患者約50例のCGMデータ、さらに今後収集予定のMDI治療2型糖尿病患者約100例、基礎インスリン治療2型糖尿病患者約100例、他の内服治療2型糖尿病患者約100例のCGMデータにつき、数理解析を行い、実臨床データに基づいた、様々な治療法別に、CVごとの、TBRやTIRの目標を達成できるHbA1c、平均血糖、空腹時血糖からの推定法を確立する。
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研究成果の概要 |
SU剤内服2型糖尿病患者300例のCGMデータを用いて、TBR、TIRと、HbA1c、CVとの関係性を検討し、HbA1cとCVとの組み合わせでTBR、TIRが変化することを明らかにした。また対象者のCGMデータや臨床データをRのgamlssパッケージを用いて検討し、ガンマ、対数正規、逆ガウスのモデルが、実際の患者の血糖分布に適合することを明らかにした。TBRが70 mg / dLでの累積分布関数として計算できること、また推定TBRは平均血糖およびCVの関数として表わせる事を明らかにした。これら数理モデルを応用したCGMデータの解析を通じ、CGM指標とHbA1cとの関係についても明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring; CGM)の普及により低血糖や血糖変動性の評価が可能となり、より安全な治療を目指すことが可能となった。しかし常時CGMを行える環境ではない患者も多い。本研究では国際的コンセンサスで目標値とされる70-180mg/dlの血糖域;TIR (Time In Range)及び低血糖域TBR (Time Below Range)が血糖と血糖変動性の関数で表せることを明らかにした。すなわち、一度得られたCGM指標と日常診療の検査データを用いて、頻回にCGMを実施せずとも安全かつ効果的な治療を目指せるようになった。
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