研究課題/領域番号 |
21K16392
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
清水 誠一 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臓器移植センター, 医師 (90781021)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小児急性肝不全 / 肝臓移植 / 肝臓 / 免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
小児急性肝不全患者に対して肝移植を施行する際に、術前検査で確定診断に至らず、術後の難治性の拒絶反応で治療に難渋する症例を経験する。本研究では、生体肝移植時に摘出された肝組織の遺伝子発現および摘出肝に含まれる単核球、サイトカインを解析し、肝臓内免疫環境の疾患特異的な変化を解明する。また小児急性肝不全症例において、肝臓内免疫環境から既知の疾患群に分類可能か検討を行う。本研究によって、原因不明の急性肝不全が胆汁鬱滞性疾患、代謝性疾患、自己免疫性疾患などのうち、どの疾患群に類するか判断可能となり、適切な移植後免疫抑制療法を行うprecision medicineにつながる可能性がある。
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研究実績の概要 |
小児急性肝不全における肝臓内免疫環境の解析と、それによる病態の解明の研究を行っている。解析の対象としては、急性肝不全のほかに、対症群として胆道閉鎖症、代謝性疾患(尿素サイクル異常や有機酸代謝異常など)に対して小児肝移植を施行した症例とした。小児肝移植を施行した症例の手術時の免疫細胞解析をフローサイトメトリーで行った。サイトカインアレイで手術時の血清中に含まれるサイトカインの評価を行った。また肝組織中に含まれる免疫細胞解析もフローサイトメトリーで行った。 血液中の免疫担当細胞では急性肝不全症例でCD8陽性T細胞の割合が多くなっていた。サイトカインと肝臓内免疫担当細胞については評価した結果の解析を行った。 また肝組織からRNAの抽出を行い、次世代シークエンサーでの解析を行い、現在は疾患特異的な遺伝子変異などについて検討を行った。 現在論文作成に向けて基礎研究のデータと臨床データの相関などについて検討しており、並行して論文作成準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
RNAシークエンスは施行しており、血液中及び肝臓内免疫担当細胞の疾患毎の違い、移植時サイトカイン、profileの疾患毎の違い、また肝組織中のmRNA発現解析のすべての結果は得られている。しかし、それぞれ結果の解釈、臨床結果との相関についてさらに検討が必要であり、時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
RNAシークエンスは施行しており、血液中及び肝臓内免疫担当細胞の疾患毎の違い、移植時サイトカイン、profileの疾患毎の違い、また肝組織中のmRNA発現解析のすべての結果は得られている。 それぞれ結果の解釈、臨床結果との相関についてさらに検討し、論文作成を行っている。
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