研究課題/領域番号 |
21K16398
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
若原 誠 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (60759893)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Breast cancer / 乳癌 / Maspin / Serglycin |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①プルダウンアッセイ及び質量分析によるMaspinと結合するタンパクの同定、②同定したタンパクとMaspinの複合体が、癌の抑制・進展に関与する機構の解明、③次世代免疫検出技術(Duolink PLA) を用いたヒト乳癌組織検体におけるMaspinと同定タンパクとの相互作用の確認および予後との関連の検討を予定としている。 本研究によって、Maspinと協調して機能するタンパクの同定やMaspin/タンパク複合体が癌細胞に作用する機序の一端が解明されれば、予後予測因子としての更なる応用や、Maspinの抗腫瘍薬としての可能性についても、基礎的データが得られることが期待される。
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研究実績の概要 |
核に局在するmaspinの癌抑制においてHDAC1阻害が重要な役割を担うことが報告されており、先行研究 (Wakahara M, et al. Anticancer Res. 2017) にてヒト乳癌組織を用いた免疫組織化学にてmaspinとHDAC1との発現に関連性が示唆された。今回、さらにその相互作用を解析するため、Duolink PLAを用いて乳癌組織検体におけるmaspinとHDAC1の直接的な相互作用を検出することを予定した。 免疫組織化学で核内にmaspin発現を認め、HDAC1が高発現している乳癌組織検体を用い、Duolink PLAを用いてその相互作用を確認することを試みた。しかし、Duolink PLA使用のプロトコールを確立することができず、研究結果を出すことができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Maspinの結合タンパクとして同定されているHDAC1との直接的な相互作用を確認するため、Duolink PLAを用いた研究を予定したが、そのプロトコールを確立することができず、研究の進歩状況は当初の予定よりも遅れる形となった。
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今後の研究の推進方策 |
Duolink PLAのプロトコールを確立し、maspinとHDAC1の相互作用を確認する。また、これまでの研究でmaspin関連タンパクとして同定したserglycinについても、同様に相互作用を確認することを検討している。 これらの研究により、maspinとその関連タンパクとの相関性を確認する有効な知見となることが推測される。
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