研究課題/領域番号 |
21K16425
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
尾関 良則 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (50774379)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 肥満外科手術 / スリーブ状胃切除術 / 体組成 / 糖尿病 / 肥満症 / 2型糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座では1990年代より肥満研究と診療を進めてきており、当院は肥満外科治療の一つである腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の症例数も全国有数である。本研究においては術前後3か月毎での体組成(体脂肪量、全筋肉量、骨格筋量、四肢筋肉量、体水分量)を評価、肥満に関連する内分泌学的指標を測定、糖尿病などの代謝疾患に関する指標の測定、24時間連続血圧測定を行う。脂肪量に関しては内臓脂肪計測ソフトを用いて内臓脂肪および皮下脂肪面積の変化も評価する。手術前後における各指標の変化に関して相関解析を行うことで、肥満症の病態、肥満外科手術の治療効果に寄与する因子の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
肥満とはBMI≧25kg/m2で定義され、近年本邦でも中高年男性を中心に増加しており、糖尿病、脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病が引き起こされるリスクが高いことがわかっている。肥満症とは肥満に起因ないしは関連する健康障害の合併が予測される疾患であり、適切な診断と治療は、医療経済においても大きな課題である。肥満症の治療として内科的治療と外科的治療があり、外科的治療の効果に関する報告が数多くみられる。本邦では腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が2014年4月に保険適応となったため手術件数が増加しており、日本人肥満症患者においても長期間にわたる良好な治療効果や糖尿病改善効果について多く報告されるようになっている。しかし術後の体組成変化に関しては依然として不明な点が多く、術後早期からの経時的変化の詳細も不明である。加えて日本人は欧米人と比較して内臓脂肪量が多いとされ、術後の体組成変化も異なることが予想される。本研究は日本人肥満症患者における外科的治療の一つである腹腔鏡下スリーブ状胃切除術前後での代謝疾患の改善効果と内分泌学的変化および脂肪・筋肉量の変化の関連を明らかにすることを目的としている。現在までに外科治療実施症例の蓄積およびデータベース作成するとともに、対照群として内科的治療における治療前後の体組成変化および代謝疾患の改善効果の解析も行っている。2022年9月には、肥満糖尿病患者における内科的治療前後の体組成変化の研究論文がMedicinesに掲載された。引き続き本研究の推進を図りたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の基盤となる肥満外科治療症例におけるデータベースの作成は順調にすすんでおり、症例数の蓄積もできている。また対照群となる内科的治療の症例数も増えており、肥満糖尿病患者におけるPilot Studyの論文報告も行った。
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今後の研究の推進方策 |
日本人肥満外科手術における体組成と代謝疾患関連マーカーの関連に関しては2018年に我々が本邦初の報告を行った。本研究においては更なる解析を行うことで、体組成変化と内分泌学的変化の関連について解明できると考えられ、肥満外科手術の治療効果の予測因子や肥満症の新たな病態の解明につながると考える。 現在までに順調に症例数を蓄積できているが、十分な解析をする上では依然として不足しており、今後も症例の蓄積を行い研究の促進を図っていく。また海外も含めた最新の情報に関しては、学会などを通じて積極的に情報収集を行う。
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