研究課題/領域番号 |
21K16436
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
石毛 文隆 千葉県がんセンター(研究所), 肝胆膵外科, 医長 (60815801)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | miRNA / 膵癌 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
今回我々は組織中、体液中(血液、尿、唾液)のmiRNAを解析の対象とする。膵癌患者に特異的なmiRNAを同定しスクリーニング検査の対象と成り得る候補を探索する。AI技術を用いて、早期膵癌、高リスク群同定、予後予測、治療予測等に関係するmiRNAを抽出し、それぞれのpanel診断法を作成する。また、各検体での発現を定量解析して比較することで体内を循環する間にどのような相互間での量的変化があるか、miRNA clusterを中心にそのメカニズム及び臨床的意義が何かを検討する。臨床病理学的因子とそれらの変化を比較検討することで癌の発生と進展のメカニズムの一端を解明したい。
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研究実績の概要 |
当院内各所と連携し、研究に必要な検体を院内でスムーズに確保できるような仕組みを構築した。
膵がん及びIPMC(n=15),胆管がん(n=3)などの難治性消化器悪性疾患症例と、健常control群としての良性疾患症例(IPMN、慢性胆嚢炎、胆嚢腺筋症など; n=12)を合わせて30症例の血液を採取した。それらの血液からマイクロRNAを抽出し、QIAseq miRNA Library Kit を用いてsmall RNA libraryの構築を行い、次世代シーケンサー (Ion PGM&8482; System)を用いてmicroRNAの網羅的プロファイリングを行った。 膵がん症例 vs その他症例での有意な発現差異を呈するマイクロRNAは認められなかった。 膵がん症例 vs 健常症例では有意と思われる発現差異を有するマイクロRNAが複数認められた。 今後はひきつづきサンプル数を増やし、マーカー候補となるようなマイクロRNAの絞り込み・多検体での検証やAIを用いた統合的な解析、パネル化に向けて研究を進めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
院内各所との連携により症例の検体確保は容易になってきたが、まだ必要十分な症例数には達していないと考える。 しかし、検体採取からmiRNAの抽出まで短時間で行えるようになり、次世代シーケンサーでの発現プロファイリングに十分なQualityのmiRNA Libraryを構築できるようになっている。
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今後の研究の推進方策 |
残りの研究資金と期間から逆算し、膵がん症例サンプルを30例にまで増やしてデータの比較検討、解析を行いたい。
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