研究課題/領域番号 |
21K16440
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中澤 信博 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60881290)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 胃癌 / TGFBI / 癌関連マクロファージ / 癌関連線維芽細胞 / 抗TGFBI抗体 / 免疫治療 / 完全ヒト化抗TGFBI抗体 / ニボルマブ |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、癌部のTGF-βシグナルの活性化により誘導され、悪性度や治療抵抗性を引き起こすTransforming Growth Factor-Beta-Induced(TGFBI )蛋白の癌間質部発現が、肺癌Nivolumabに対する治療抵抗性に関連することを報告した。胃癌においても癌間質TGFBI発現がNivolumab治療抵抗性を予測するバイオマーカーとなることを証明した。そこで免疫チェックポイント阻害剤の薬効を抗TGFBI抗体により増強できるのか、また増強できるとしたらそのメカニズムはどのようなものかを明らかにし、革新的胃癌治療への臨床応用の橋渡しを目指す。
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研究成果の概要 |
TGFBIの分泌起源について多重免疫染色を施行し、癌関連マクロファージ(CD163陽性細胞)より分泌されていることを証明した。胃癌手術を受けた197例の切除検体における検討において、TGFBI高発現で有意に予後不良であった。TGFBI高発現で深達度SE以深が占める割合が高く、術後再発と相関を認めた。次に2017年10月から2018年11月の間に参加5施設で、切除不能進行再発胃癌に対してNivolumab治療を行った49例の検討では、癌間質TGFBI低発現でNivolumab治療感受性が高いことを多施設共同研究で示した。モンペリエ大学と共同開発した抗TGFBI抗体を使用し、現在基礎実験中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
切除不能進行再発胃癌に対する治療戦略として、現在NivolumabはHER2陰性胃癌では一次治療で、HER2陽性胃癌では三次治療以降で使用される薬剤であり、胃癌治療成績向上のためには欠かせないkey drugである。今回開発した抗TGFBI抗体を使用し、現在はex vivo研究で胃癌切除検体を使用して、抗TGFBI抗体とNivolumabの併用療法の意義について、基礎実験を施行している。抗TGFBI抗体がNivolumab感受性を亢進することができれば、切除不能進行再発胃癌症例の治療成績向上に寄与すると考えている。
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