研究課題/領域番号 |
21K16446
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
長谷川 寛 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50529542)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | NK細胞 / 遠隔転移 / 大腸癌 / 遠隔転移制御 / MDSC |
研究開始時の研究の概要 |
NK細胞抑制のメカニズムとして、Myeloid derived suppressor cell (MDSC)増加、Circulating tumor cell(CTC)のPDL1・CD47発現が考えられる。 本研究はマウスモデルと大腸癌切除検体を用いて、腫瘍をNK細胞抑制のメカニズムに基づいて分類可能であるかを明らかにすることで、分類に応じた最適な治療法を開発し、大腸癌治療成績の向上に貢献する。
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研究成果の概要 |
大腸癌が進行すると腫瘍により誘導されたMyeloid derived suppressor cell (MDSC)が増加し、MDSCによりNK細胞の機能が抑制され、遠隔転移が増加するという仮説に基づき研究をすすめた。 当院で結腸切除術を施行したStageⅡ-Ⅲ患者300例を対象とし、主リンパ節をCD8、CD33、CD56で免疫染色し、腫瘍学的予後との関連を調べることとした。60例を染色した段階で、リンパ節のサイズが標本毎に大きく異なり、1視野あたりのNK細胞数やMDSC数は評価困難であることが分かった。また、評価できた患者においてもNK細胞数と予後との関連に相関は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌患者の治療成績改善の為に遠隔転移制御は重要な課題である。遠隔転移制御機構を解明する為にNK細胞の数や機能に着目した。大腸癌患者に対する臨床研究を行い、所属リンパ節におけるNK細胞とMDSC細胞の数が予後に関連しないかについて解析を行った。 残念ながら、本研究を行った2年間の研究期間だけではこの課題に対して回答を得ることができなかったが、研究を進めていく上での問題点や解決方法についての理解が深まった。この研究結果を基に新たな研究に対する基礎研究を進めることができた。本研究を更に発展させ、2023年6月からは大腸癌患者を対象に新たな臨床研究を計画中である。
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