研究課題/領域番号 |
21K16448
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
渡邊 裕策 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (80799437)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 癌 / 癌幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
癌幹細胞を標的とした食道癌に対する新規治療法開発を目的とする。癌幹細胞は癌組織中に極少数含まれ、転移能、抗癌剤耐性や放射線治療抵抗性を有し、消化器癌の術後再発や遠隔転移に関与しているとされており、癌の根治にはその制御が不可欠である。我々は癌細胞株から癌幹細胞様細胞を誘導することに成功した。次世代シーケンサーやシングルセル技術を用い、癌幹細胞様細胞に特異的に発現する分子を解析し、癌幹細胞様細胞が持つ抗癌剤耐性や、現在注目されている免疫チェックポイント阻害薬からの免疫逃避機構を明らかにしていくことを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、食道癌より樹立したYES1-6にKYSE30と KYSE70を加えた8種類の食道癌細胞株からcancer stem-like cell (CSLC) の誘導を行った。KYSE70及びYES2をCSLC形成株、KYSE30をCSLC非形成株として以後の解析に用いた。CSLC非形成株であるKYSE30ではsphere誘導培地 (SIM) 培養下での抗癌剤耐性化は認められなかったが、CLSC形成株である抗癌剤耐性化を認めた。さらに、RAB遺伝子発現/エクソソーム/Sphere形成能/抗癌剤耐性能における相関が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、ヒト食道癌細胞株より抗がん剤耐性の亢進するcancer stem-like sphere cells (CSLCs) を誘導することができた。この食道癌CSLCの誘導にはRAB4Bやエクソソームが関与していることが示唆され、食道癌に対する新たな治療標的につながる成果が得られた。
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