研究課題/領域番号 |
21K16450
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
坂元 克考 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50790218)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 血行再建 / コンピュータ流体力学 / 肝移植 / 門脈 / 肝静脈 / 下大静脈 / 流体力学 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、流体工学の分野で、3次元(3D)モデルを用いたコンピュータによる流体数値シミュレーション解析(computational fluid dynamics, CFD)が可能となっている。また、医用画像の急速な進歩によって血管走向なども容易に3D化できるようになっており、CFDと医療を組み合わせたいくつかの報告がある。しかし、外科手術手技の妥当性に関して、CFDを用いて検証した研究は少ない。本研究の目的は、外科治療におけるCFDの有用性を示すことである。
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研究成果の概要 |
コンピュータ流体力学により、複雑な血行再建の最適な方法を検証した。2本の静脈に対して、1本の静脈を吻合する際には、2本の隣り合う血管の隣接壁面をV字に切除し、1本に形成することで、良好な流れが得られることを証明した。これによりより複雑な血行再建を要する進行癌に対する手術適応を安全に拡大することができると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンピュータ流体力学により、複雑な血行再建の最適な方法を導出することにより、より安全に手術適応患者を増加させることで、難治癌の予後を改善させる可能性がある。本方法はこれまでに経験でしか得られなかった手術手技の有用性を科学的に証明できたため、後世への伝達がより容易になる。
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