研究課題/領域番号 |
21K16460
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
宮田 隆司 金沢医科大学, 医学部, 講師 (60765949)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肝類洞閉塞症候群 / 血小板 / 薬剤性肝障害 / 肝臓外科学 / 大腸癌 / 肝転移 / ヒアルロン酸 / 肝線維化 / 脂肪肝 / 肝類洞閉塞性症候群 / 肝障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、マウスにおける薬剤性SOS肝障害モデルを用い、SOSの程度と、血漿HMGB1, PAI-1値、肝組織でのHMGB1, PAI-1産生量との相関を調べることで、SOSのバイオマーカーとしてのHMGB1、PAI-1の意義を明らかにする。我々はSOSの要因として血小板のDisse腔内への凝集という新たな概念を世界に先駆け発信してきた。現在、SOSの早期診断、重症度判定、予防・治療法は確立されていない。本研究は、肝臓外科手術の重篤な合併症の一つであるSOSの病態解明につながると共に、SOSの早期診断、治療法の確立に道を開くことが期待され、肝臓外科手術の成績向上に大きく寄与すると確信する。
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研究成果の概要 |
薬剤性肝障害である肝類洞閉塞症候群(sinusoidal obstruction syndrome, SOS)のモデルマウスを作製した。薬剤性肝障害モデルマウスでは末梢血の血小板数が有意に低下を認め、肝逸脱酵素、ヒアルロン酸値が有意に上昇し、肝組織で肝障害を認め、血小板関連因子であるPAI-1(plasminogen activator inhibitor)が上昇した。 薬剤性肝障害モデルマウスに抗血小板薬であるcilostazolを投与することにより、末梢血の血小板数、肝逸脱酵素、ヒアルロン酸値の変化を有意に抑制し、肝組織で肝障害の抑制を認め、さらにPAI-1の低下を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、マウスにおける薬剤性SOS肝障害モデルを用いて、SOSの程度とPAI-1値などの相関を調べることで、SOSのバイオマーカーとしての意義を明らかにすることを目的とした。現在、SOSの早期診断、重症度判定、予防・治療の方法は確立されておらず、本研究は、肝臓外科手術の重篤な合併症の一つであるSOSの病態解明につながると共に、SOSの早期診断や治療法の確立に寄与すると確信する。
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