研究課題/領域番号 |
21K16471
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
竹林 克士 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70452240)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 胃癌 / 細胞培養 |
研究開始時の研究の概要 |
手術操作により腹腔内に散布された癌細胞が腹膜播種形成に至るかは個々の症例で異なる。手術操作の加わった腹腔内は散布癌細胞以外に炎症細胞や線維芽細胞の増加をはじめとした微小環境の変化がおこる。3次元細胞培養を用いることで、散布癌細胞の増殖、転移機序をより生体に近い条件での再現性が得られると考えられる。 本研究では、胃癌切除後に採取した腹腔内洗浄液を用いて、術中散布癌細胞の3次元細胞培養での増殖形式、微小環境因子や遺伝子変異の関与を検証する。癌の細胞遊走や細胞間接着、低酸素領域形成といった癌の治療抵抗性や転移に関わる性質を培養系で再現することで、制御機構の解明へとつながる可能性がある。
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研究実績の概要 |
胃癌腹膜播種再発の一因が手術操作による腹腔内への癌細胞散布であることを、2次元細胞培養を用いて報告してきたが、散布癌細胞が腹膜播種形成に至るかは個々の症例で異なる。癌細胞の存在以外に何らかの機序が関与することが推察され、3次元細胞培養を用いることで、より生体に近い条件での再現性が得られると考え、同手法で転移再発機序の検証を進めている。 胃癌切除後に採取した腹腔内洗浄液で細胞培養を行い、その生存性およびマウスへの腫瘍細胞の生着が起こるかを検証した。また、生着し形成した腫瘤におけるCD44などの癌幹細胞マーカーをはじめ病理組織学的所見を検証したが、形成腫瘤に特異的なマーカーなどは認めていない。癌腫の形成を認めた際には腫瘍の増殖・転移に関連すると考えられるVimentinなどの間葉系マーカーや接着因子、Hypoxia Inducible Factor、Fibroblastの発現を比較していく予定である。また生着する上で細胞数が多い方が形成しやすい可能性も高いので、細胞培養による増殖細胞数の評価も加えたうえで、今後も検体を集積し、腫瘍性形成能を評価する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
胃癌切除後腹腔内洗浄液の検体が予定より少なかったこと、細胞培養にて癌細胞の増殖を認める症例が少なく、腫瘤形成に至った症例が少なかったことが原因と考えられる。そのため、各種の癌特異的マーカーの発現の評価が不充分であった。
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今後の研究の推進方策 |
検体の集積、増殖した癌細胞スフェロイドをNOD-Scidマウスの腹腔内に投与するが、細胞培養期間をより長く行い、細胞個数の総数を増やして投与する。
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