研究課題/領域番号 |
21K16481
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
本間 祐樹 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60567618)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 膵胆管合流異常 / CAGE / エンハンサー / 胆嚢癌 / エンハンサー解析 / CAGE法 / 膵胆管合流異常症 |
研究開始時の研究の概要 |
膵胆管合流異常(以下PBM)は若年者の胆道癌の成因の第一位であり、PBM患者の予後に大きく寄与する。膵液の胆道への逆流で想起される慢性炎症が発癌に関与すると考えられ、またPBMの分類によって発癌率が異なることが報告されているが、その発癌メカニズムは十分に解明されていない。エンハンサーは遺伝子の発現を調節する領域で、様々な癌種で発癌との関連が報告されている。申請者らが持つPBMの臨床データベースとCap analysis gene expression(以下CAGE)法で得られたPBM組織のエンハンサー情報を含むRNA情報をオミックス解析し、PBMの発癌メカニズムの解明する。得られた新規知見から、将来的なPBM治療戦略の新たな可能性を切り開く
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研究成果の概要 |
膵胆管合流異常が併存する胆嚢癌の発癌メカニズムを解明するため、主要な消化器領域の臨床癌検体を用いて大規模なトランスクリプトーム解析を実施した。臨床検体342例に対しRNAの抽出を行い、297例にCap Analysis of Gene Expression解析、68症例に対してRNAシークエンス解析を実施した。現在これらのデータ解析を進め、膵胆管合流異常における胆嚢癌の発癌メカニズムに関連する遺伝子やプロモーター、エンハンサーを検索している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵胆管合流異常が併存する胆嚢癌では、通常の胆嚢癌と比較して、どのゲノム領域でどういった遺伝子変異が起こり、その結果どういった遺伝子発現の差が生じているのか。このプロセスを解明するため、特異的に発現している遺伝子やエンハンサー、プロモーターを同定し、この構造を理解する。膵胆管合流異常を有する胆嚢癌の発癌メカニズムが解明され、早期診断のバイオマーカーや発癌の予防治療が見つかることで膵胆管合流異常の予後の大きな改善につながると考える。
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