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小細胞肺癌の幹細胞維持及び薬剤耐性化におけるNotch signalingの役割

研究課題

研究課題/領域番号 21K16517
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

本岡 大和  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (30873583)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード小細胞肺癌 / Notch signaling / 転移 / アポトーシス / 癌幹細胞 / 化学療法耐性化
研究開始時の研究の概要

我々はこれまで小細胞肺癌(SCLC)を中心とした肺癌におけるNotch signalingの病理生物学的機能に着目し研究を行ってきた。私はNotch受容体の中でも特にNotch2についての研究を行ってきた。Notch signalingが正常気道上皮において神経内分泌(NE)細胞の分化制御に関与していることが明らかにされてきた一方で、NE細胞由来の肺癌であるSCLCの発生・進展におけるNotch signalingの役割は未だ十分には解明されていない。申請者は、これまでに報告されている癌幹細胞の化学療法耐性化への関与をNotch2に着目して解明することを目指して研究を開始しようとしている。

研究成果の概要

①小細胞肺癌におけるNtoch2の発現と臨床経過の相関に関する解析、②小細胞肺癌培養細胞を用いたNotch2の機能解析、③抗癌剤耐性小細胞肺癌細胞を用いたNotch2の機能解析を通して、小細胞肺癌におけるNotch2の機能解析を行った。
①ではNotch2陽性小細胞肺癌が少なく、臨床経過との相関を見出すことはできなかった。②、③からNotch2の発現の強さが細胞ごとに異なること、発現の強さによってコロニーを形成する能力が異なる事を発見した。RNA-Seq法での解析の結果、Notch2を強く発現している細胞と弱く発現してい細胞ではアポトーシスに関連する遺伝子の発現量が異なった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

小細胞肺癌は発見時に既に転移を来していることが多く、肺癌の中でも予後の悪い病型と言える。
小細胞肺癌患者さんの中でNotch2を発現している方の割合は低いものの、Notch2を発現している患者さんの中ではその発現の強度によって転移、予後に差が出る可能性が示された。また、Notch2の発現を調整することができれば小細胞肺癌患者さんの予後を改善することができる可能性があるものと考えられた。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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