配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
研究実績の概要 |
本研究は免疫チェックポイント阻害剤治療を行なっている肺癌患者を対象に、治療開始前後のB細胞、T細胞の分画や機能を末梢血検体や生検検体で解析することで、治療効果の機序やバイオマーカーを解明することを目的としたものである。 2023度は新たに4人の患者から、研究参加の同意を取得し、合計31例の研究対象者の登録を行った。免疫チェックポイント阻害剤投与前、投与後3週、投与後9週の血液検体から末梢血単核球の採取を行った。また4例に対して、末梢血リンパ球の表面マーカーの解析をフローサイトメトリーにて行い、T細胞(CD3, CD8, CD4)、B細胞(CD19, CD20, CD38, CD138, CD27, IgD)、NK細胞、NKT細胞などのリンパ球分画の変化の解析を行ない、2021年度, 2022年度と合わせて合計28例で解析が終了した。末梢血由来のT細胞のサイトカイン産生能 (IFN-γ、TNFα、IL-2)、B細胞のサイトカイン産生能 (TNFα、IL-6、IL-10)やB細胞の免疫グロブリン産生能 (IgM、IgG)の解析については新たに6例で実施し、2021年度, 2022年度と合わせて11例で終了した。 これまで同意を取得した31例について、診断、治療経過、治療効果、有害事象の有無、定期的な予後調査の登録を行っている。21例について、末梢血中のリンパ球数、CD8陽性T細胞やNK細胞数の変化と予後の関連について解析を行い、国内学会での学会発表を行った。
|