研究課題/領域番号 |
21K16526
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
東 陽子 東邦大学, 医学部, 講師 (30770002)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性炎症性肺疾患 / 肺癌 / microbiome |
研究開始時の研究の概要 |
肺の慢性炎症を特徴とする間質性肺炎(IP)や慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、高率に悪性度の高い肺癌を合併し、手術後の合併症発症率や死亡率も高く、予後は極めて不良である。本研究では、IP・COPD合併肺癌の発生や進展、術後呼吸器合併症発症メカニズムにおいて気道microbiome(気道に存在する細菌や微生物の集団)が果たす役割を解明する。肺癌手術症例の気道分泌物や洗浄液・肺切除検体を採取し、気道microbiomeの分布と臨床病理学的因子や予後、術後合併症発症との関連性を検証。microbiomeの制御によるIP・COPD合併肺癌の術後合併症発症率の軽減と予後改善を目指す。
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研究実績の概要 |
肺の慢性炎症を特徴とする間質性肺炎(IP)や慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、高率に悪性度の高い肺癌を合併し、手術後の合併症発症率や死亡率も高く、予後は極めて不良である。本研究では、IP・COPD合併肺癌の発生や進展、術後呼吸器合併症発症メカニズムにおいて気道microbiome(気道に存在する細菌や微生物の集団)が果たす役割を解明する。
肺癌手術症例の肺切除検体を採取し、気道microbiomeの分布と臨床病理学的因子や予後、術後合併症発症との関連性を検証。microbiomeの制御によるIP・COPD合併肺癌の術後合併症発症率の軽減と予後改善を目指している。東邦大学医療センター大森病院で手術施行した切除可能肺癌症例(肺葉切除以上)を対象とし、2023年度も引き続き臨床データ集積と肺切除検体を収集を行った(計15例)。パイロット試験で検体採取や解析法に問題ない事も確認。臨床データについては、臨床病理学的因子(基本的患者背景、手術情報、抗菌薬使用情報、術後呼吸器合併症、病理組織学的所見、病理病期、術後治療)について登録を行った。
また、肺癌や慢性炎症性肺疾患に関連する学会に参加して情報収集や発表を行うとともに、論文も発表している。引き続き対象症例の検体収集を行うとともに臨床情報についてもデータを蓄積する。費用と検体送付回数に配慮し、一定数の検体サンプルが収集できた時点でまとめてmicrobiome抽出・解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
検体採取法・解析法ともに問題ないことが確認できたため、引き続き対象症例の検体収集を行うとともに臨床情報についてもデータを蓄積している。肺癌や慢性炎症性肺疾患に関連する学会に参加して情報収集や発表を行うとともに、論文も発表した。現在検体数は15例集積されている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き対象症例の検体収集を行うとともに臨床情報についてもデータを蓄積する。費用と検体送付回数に配慮し、一定数の検体サンプルが収集できた時点でまとめてmicrobiome抽出・解析を行う予定である。
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