研究課題/領域番号 |
21K16555
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
諸橋 徹 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 麻酔学, 非常勤医師 (60899756)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 水素 / 慢性疼痛 / 水素ガス |
研究開始時の研究の概要 |
日常臨床上,「痛み」は患者の訴えの中で最も多い。我が国において慢性疼痛に悩まされている患者は1000万人を超えると言われ、社会生産性や経済的な面からも大きな損失と考えられている。慢性疼痛は難治性であり、副作用や合併症から積極的な治療が困難である場合も多く、新たな治療法が切望されている。我々は、慢性疼痛のモデルマウスを作成し水素投与の効果を検討した結果、酸化ストレスの減少を介して神経障害性疼痛が軽減されることを確認した。本申請研究では疼痛外来で慢性疼痛を有する患者に対して水素ガスの吸入を行い、疼痛に対する効果及び副作用・合併症の有無を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、疼痛外来で慢性疼痛を有する患者に対して水素を摂取してもらい、疼痛に対する効果及び副作用・合併症の有無を検証している。我々のグループはこれまでに動物実験により、水素が抗酸化機能を介して慢性疼痛の治療に有効である可能性を報告した。その際、慢性疼痛発症前のみならず、慢性疼痛が生じつつある時期や、慢性疼痛が固定化された後でも水素投与は有効性が認められた。ヒトにおいても水素を用いた多くの臨床研究が行われているが、慢性疼痛への適応は検討されてこなかった。水素は副作用の報告が皆無であることや、医療経済的にも大きく有利なことから、革新的な治療法となる可能性がある。 本研究における研究対象者はペインクリニック外来定期通院患者のうち慢性疼痛を有する者(性別は問わない)であり、年齢下限は20歳、年齢上限:85歳とした。また、本研究への参加に対し説明文書を用いて説明を行い、研究対象者本人から文書同意を取得した者のみに限定した。また、抗精神病薬を内服中の者は選択基準から除外した。研究計画は2段階に分かれており、Part Ⅰでは研究対象者を通常診療を継続する群と、通常診療に加えて水素を投与する群に分け、水素による疼痛軽減効果の有無及びおよび治療効果を比較・検討する。水素の投与は水素ガスの吸入または水素ゼリーの服用で行う。Part ⅡではPartⅠの結果を踏まえて、水素治療群とプラセボ群に分け、無作為化二重盲検群間比較試験を実施して水素による慢性疼痛の治療効果及びおよび有害事象について確認する。PartⅠにおける主要評価項目は介入後3カ月時の群間の対数化痛み度の変化量であり、ニプロ社のPAINVISIONにより測定する。副次評価項目は介入前と、介入後1・2・5および10週時の群間の対数化痛み度の変化量である。PAINVISIONは昨年度に本予算で購入した。現在、PartⅠの結果待ちである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究対象者の確保などが予定通り進まず、計画が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
なるべく早くPart Iを終了させて結果を吟味し、Part Ⅱに移行したい。
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